自民党が党大会を開催(全文2完)安倍首相「自衛隊違憲論争に終止符を打とう」
ロシアとの平和条約交渉などの外交について
先月、モスクワを訪問し、プーチン大統領と首脳会談を行いました。2人だけでじっくりと時間を掛けて平和条約について議論を行いました。70年以上、解決されなかった問題です。もとより容易な課題ではありませんが、私とプーチン大統領の手で、必ずや終止符を打つ、次の世代には先送りしないとの決意で、平和条約交渉を進めてまいります。 拉致問題の解決は私の使命であります。被害者のご家族の皆さんも、もうお年を召された。あらゆるチャンスを逃さないとの基本方針で、この問題に全力で取り組んでまいります。 今年1年間、こうした戦後外交の総決算に取り組んでまいります。
憲法改正について
私たちは、この、6年間、平和安全法制をはじめ、さまざまな困難な課題に、皆さんと共に取り組んでまいりました。厳しい反対もあった。また党内においても議論を行った、ときには激論もあったんです。でも、それが、国のため、国民のためとの結論に至れば、私たちは結束して結果を出してきたんです。皆さん、これが、戦後、一貫して政治の背骨を担ってきた私たち自由民主党の誇りではないでしょうか。 そしていよいよ、立党以来の悲願である、憲法改正に取り組むときが来ました。自衛隊は今や、最も信頼される組織となっています。これは、自衛隊の諸君が長年に渡り血のにじむような努力を重ねてきた結果です。彼ら自身が勝ち取った信頼。でも、その中においても、残念ながら新規隊員募集に対して都道府県の6割以上が協力を拒否しているという悲しい実態があります。地方自治体から要請されれば、自衛隊の諸君は直ちに駆けつけ、命を懸けて災害に立ち向かうにも関わらずであります。 皆さん、この状況を変えようではありませんか。憲法にしっかりと自衛隊と明記して、違憲論争に終止符を打とうではありませんか。今度は、私たち、私たちが政治の場でその責任を果たしていかなければならない、皆さんと共にその決意を誓い合いたいと思います。 今年は平成最後の年であります。そして、新たな時代の始まる年であります。歴史的な皇位の継承が行われます。そしてG20サミット、ラグビーワールドカップが、日本で初めて開催される。来年は皆さん、いよいよ、東京オリンピック・パラリンピックです。2025年には大阪・関西万博が待っている。1964年の東京オリンピック、1970年の大阪万博、日本人みんなが体に力を感じて日本の未来に夢や希望を持ったように、私たちもまた、希望や夢のある日本を、世界の真ん中で輝く日本を、共に力を合わせてつくり上げていこうではありませんか。 本日は、誠にありがとうございました。 小野田:安倍総裁、素晴らしい演説をありがとうございました。安倍総裁を先頭に、われわれの手で新たな時代を切り開いてまいりましょう。 (完)【書き起こし】自民党が党大会を開催