自民党が党大会を開催(全文2完)安倍首相「自衛隊違憲論争に終止符を打とう」
統一地方選・参院選に向けて
今年は皆さん、統一地方選挙の年であります。選挙を控え、寸暇を惜しんで活動を続けておられる地方議員の皆さま、あるいは市長組長の皆さま、またその候補者の皆さま、多数、ご出席をいただきました。ありがとうございます。地方の力、地方議会の力こそ、自由民主党の力の源泉であります。皆さん、地域のために、ふるさとのために、力を合わせて、地方統一選挙、勝ち抜いていこうではありませんか。 そしてその次がいよいよ参議院選挙であります。このあと、わが党の公認候補を紹介させていただきますが、どの候補も強い使命感と高い見識を持った候補者ばかりであります。どうか皆様方の絶大なるご支援のほどをお願い申し上げます。 12年前の、いのしし年、亥年の参議院選挙、わが党は参議院選挙におきまして惨敗をいたしました。当時、総裁であった私の責任であります。このことは片時たりとも忘れたことはありません。わが党の敗北によって政治は安定を失い、そしてあの悪夢のような民主党政権が誕生しました。今、皆さんにはしみじみと思い出していただいたと思います。決められない政治、経済は失速し、後退し、低迷しました。若い皆さんがどんなに頑張ったって、なかなか就職できない、仕事がなかったあの時代、地方においても今よりも中小企業の倒産件数が3割も多かったあの時代、もう人口が減少していくんだから、成長なんかできないと諦めていたあの時代に、皆さん、戻すわけにはいかないんです。厳しい戦いになりますが、私は決して、戦い抜いていく、先頭に立つ決意でございます。どうぞ皆さま、よろしくお願いを申し上げます。
通常国会への決意
通常国会がスタートしました。勤労統計の問題、しっかりと検証し、徹底的に検証し、再発防止に全力を尽くしていくことで、その責任を果たしてまいります。そして児童虐待の問題、今この瞬間も、虐待が行われているかもしれないとの危機感を持って、虐待の根絶に政府を挙げて全力で取り組んでいくことをお約束申し上げます。 昨年、1年、暴風雨、集中豪雨、台風、地震、また猛暑、本当に災害の多い1年でありました。あらためてお亡くなりになられた方々に対しまして、哀悼の誠をささげ、そして全ての被災者の皆さまにお見舞いを申し上げたいと思います。被災された皆さまが1日も早く安心して暮らせる生活を取り戻すことができるよう、全力を挙げてまいります。 また、熊本地震からの復興、そして政権奪還の原点である東日本大震災からの復興に、これからも全力を尽くしてまいります。今後も災害の激甚化が懸念されます。異次元の災害ともいえる事態に対して、事業規模7兆円の異次元の対策で防災減災国土強靱化、災害に強い国づくりを3年集中で進めてまいります。こうした予算等も含め、必要な予算をしっかりと確保した結果、予算額は初めて100兆円を超えました。しかし同時に、皆さん、7年連続、国債発行額を縮減することができた。財政健全化にも取り組むことができたんです。それは来年度の税収が62.5兆円、過去最高となるからであります。まさに、「経済再生なくして財政健全化なし」であります。