自民党が党大会を開催(全文2完)安倍首相「自衛隊違憲論争に終止符を打とう」
安倍首相の総裁演説
小野田:皆さま、お待たせいたしました。これより安倍総裁の演説が始まります。 安倍:皆さま、おはようございます。安倍晋三でございます。第86回自由民主党大会に当たり、自民党総裁として、ごあいさつを申し上げます。本日は全国各地域にあって、常に自由民主党を力強く支えてくださっている皆さまに、大変お忙しい中、こうしてお集まりをいただきました。おかげさまで本年も、自民党大会、盛大に開催することができました。皆さま、誠にありがとうございます。 また、先ほど表彰された皆さま、おめでとうございました。各地域にあって、あるいはさまざまな団体において、厳しいときも長年に渡り力強く自由民主党を支えていただいた皆さまの存在があったからこそ、今日の自由民主党があります。ありがとうございます。大会が始まる前には、長い間、党の職員として、あるいは、国会議員の秘書として、党や議員を支えていただいた皆さまを表彰させていただきました。本当にたくさんの皆さんが、目立たない場所で、日々、汗を流して、自民党のために頑張ってくれている、このことを私たちは決して忘れてはならないと思います。今日まで自由民主党に対してご協力いただいたすべての皆さまに、党を代表して衷心より厚く御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。 本日は本当に久しぶりに、谷垣禎一前自由民主党総裁が、壇上から魂のこもった力強いごあいさつをいただきました。あの野党時代の3年3カ月、谷垣、当時の総裁のリーダーシップがあったからこそ、私たちは団結し、苦しいときを乗り切り、政権奪還に備えることができました。苦しい長い、リハビリを乗り越え、今日こうして再び私たちに勇気を与えていただいた谷垣前総裁に、万雷な拍手でもってその前途にエールを送ろうではありませんか。 そして今日は、ソプラノ歌手の野々村さんに、魂を震わせるような歌を披露していただきました。山口県の下関というご出身ということでございますが、これ、私が選んだわけではございません。かつて甲子園で国歌を歌われた党の皆さんが、やっぱりこの人に歌っていただこう、こういうことで選んでいただいたんだろうなと思います。先ほどお目に掛かったんですが、歌唱力も素晴らしいけれども、お人柄も素晴らしい。やっぱり山口県人なんですね。 さて、先ほどは友党、公明党の山口代表から、温かいごあいさつを賜りました。まさに、風雪に耐えた20年、この盤石の基盤の上に、これからもしっかりと結果を残してまいります。 そして今日は、初登場でございましたが、経団連の中西会長、経済界を代表してお越しをいただき、示唆に富んだお話をいただきました。ありがとうございます。昨年の冬のボーナス、経団連の調査で平均93万円、過去最高でありました。どうかこの勢いで、というか、この勢いを上回る勢いで、の賃上げを期待したいと、こう思っております。