菅野に中4日登板指令? 巨人の逆転CS出場はあるのか
逆転CS出場のために1試合も負けられない巨人は26日、東京ドームのヤクルト戦を3-0の完封リレーで乗り越えて3連勝、3位の横浜DeNAとのゲーム差を「1」に縮めた。先発の菅野智之は、6回を投げて2安打無失点で降板。3回まではパーフェクト。ボールを低めに集める制球重視のピッチング内容で18個のアウトのうち12個をゴロで奪ったがベンチは98球の球数を見てスパっと交代を命じた。 「できれば、もうちょっと長い回を投げないと。中継ぎの人に感謝です」と試合後、菅野は反省の弁を口にしたが、高橋監督は、早いイニングでの降板理由について「色々、まあ事情があって。次の登板を考えて? そこは教えられません」と、はぐらかした。 菅野は、20日の阪神戦で完封勝利して以来の中5日登板でハーラートップとなる17勝目を手にしたが、中4日で、10月1日の阪神戦に登板させるための98球降板になったと考えられている。今日27日の中日戦には、中4日でマイコラスを送り込むが、残り4試合にエースを強行投入する巨人の勝負手だ。 巨人は、残り4試合を全勝すると勝率.529でゴール。その場合、残り7試合ある横浜DeNAは、5勝2敗でも.532で巨人を上回る。巨人は全部勝っても横浜DeNAに3つ負けてもらわねばならない他力だ。 もし巨人がひとつ負けて、4勝1敗になるなら.521で、さらに横浜DeNAには余裕が生まれ、4勝3敗でOK。ただ3勝4敗になってしまうと.518で、巨人が全部勝つと、逆転CS出場となる。 残りの対戦カードを見てみると、両者の直接対決はなく、巨人は、阪神2試合と、中日、ヤクルトが1試合づつ。横浜DeNAは、今日からの阪神3連戦、広島2試合、中日2試合との試合が残っている。 いずれも阪神戦がポイントになりそうだが、今季阪神に相性の悪かった横浜DeNAは、甲子園で連続完封勝利して勢いがある。一方の巨人は13勝8敗2分の成績で、対阪神戦を得意としている。 巨人の逆転CS出場はあるのか? 元千葉ロッテの評論家、里崎智也氏は、「数字上の可能性がある限り、可能性はあるでしょう。ただ18,19日の中日戦で巨人が連敗したことで、試合数で巨人よりも3つ多い横浜DeNA戦が、かなり有利になっていることだけは間違いありません」と言う。