ペロブスカイト太陽電池が「大さん橋」に登場 苛烈な環境下で耐久性実証
tvkニュース(テレビ神奈川)
「薄くて曲がる」次世代の電池として注目を集めるペロブスカイト太陽電池の実証事業が、横浜市のある「人気観光地」で始まりました。 記者 「みなとみらいを一望するロケーションに登場したのが、この次世代の太陽電池です。ペラペラに薄いこの電池、なぜこの場所が選ばれたのでしょうか?」 ペロブスカイト太陽電池の実証が始まったのは、横浜市の「大さん橋」。 発明者である桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授に理由を聞くとー。 宮坂力特任教授 「潮風に当たりながら、障害物がなくて晴れた日は一日中、日が当たっている。 こういう厳しい状態で実証実験をするというのがまたとないチャンスだと思う」 将来の実用化に向け、課題とされる「耐久性」を上げるため、あえて厳しい環境下でテストをするといい、市内の企業「マクニカ」などが共同で、環境省の実証事業として開始しました。 従来の太陽電池より薄くて軽いものの、20平米ほど敷き詰めると、晴れの日で一般家庭1軒分の電力が賄えるといいます。 宮坂力特任教授 「神奈川県横浜発の技術ですから、まさにこの横浜のこの場所に設置して、一般の方が声を上げて、『実用化に向けて大量生産してほしい』という声をもらって、メーカーさんが動き出すというシナリオにしたい」 ペロブスカイト太陽電池を大さん橋に設置する実証事業は、来年1月末まで行われます。
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