【宝塚記念】ブローザホーンの生産者兼馬主・岡田牧雄氏「勝てるんじゃないか」天気予報見て京都競馬場へ
オーナーとしては宝塚記念初優勝、生産者としては2022年タイトルホルダー以来2年ぶりの2勝目。23日付サンスポで◎ブローザホーンの予想を披露した岡田スタッドグループ代表の岡田牧雄氏(72)は、「とにかくうれしいですね」と白い歯を見せた。 【写真】外ラチ沿いを力強く伸びたブローザホーン タイトルホルダーが優勝した22年は、ライバルのエフフォーリアが強いと思って競馬場には行かなかった。今回は天気予報を見て馬場が悪くなると判断して「もしかしたら勝てるんじゃないか」という思いで臨場した。そして、パドックで実馬を見たときに驚いたという。「『春の天皇賞(2着)から比べて50%アップしたね』と言ったくらいで、体の張りがもう全然違いましたね」。レースは思った通りの重馬場。さらに「体が小さく器用で3、4コーナーの下り坂で脚を使えるので、阪神よりも京都の方が有利」という思いもあった。これで負けたら仕方ないという気持ちだったが、2馬身差をつけての圧勝。まさに感無量の面持ちだ。 気になる今後は「年内は国内でいいと思います」と、秋は国内のレースに専念することを示唆。天皇賞・秋(10月27日、東京、GⅠ、芝2000メートル)、ジャパンC(11月24日、東京、GⅠ、芝2400メートル)、有馬記念(12月22日、中山、GⅠ、芝2500メートル)が目標になる。「まだ伸びしろが大きいと思います。母も6歳まで強かったし、奥手の血統。まだ精神面が安定していないので、夏は夜間放牧などで精神面をまた鍛えなおしたいと思います」と話して、笑顔で競馬場を後にした。 ★喜びに沸く岡田スタッド ブローザホーンを生産した北海道新ひだか町の岡田スタッドでは優勝が決まった瞬間、大きな歓声と拍手に包まれ、笑顔の花が咲いた。現地に赴いた岡田牧雄代表に代わって留守を守った三男・壮史さんは「今回の馬場は追い風だと思っていました。昨年の夏ごろから体がしっかりしてきて、完成形に近づいたと感じていました。あれだけ外を回ってよく届いてくれました」とたたえた。