大会連覇を目指す「侍ジャパン」 井端弘和監督初陣のプレミア12を楽しむための6つの見どころと注目選手
2.ジャパンの4番は? 井端監督に「4番」と指名された岡本和真(巨人)が故障で辞退。宮崎合宿中、井端監督は「決めつけが大きな過ちになることもよくある」と話し、打順の組み方をフラットに模索してきた。 チェコとの強化試合は「1番・桑原将志(DeNA)、2番・小園海斗(広島)、3番・辰己涼介(楽天)、5番・栗原陵矢(ソフトバンク)」を2試合ともにスタメン起用。プレミア12でもこの並びで、スタートするだろう。 チェコ戦で4番に据えたのが、初戦は牧秀吾(DeNA)、2戦目は森下翔太(阪神)。ふたりは中央大学の出身で、2歳上の牧が実績的には上と言える。 だが、チェコ戦では牧が6打数1安打だったのに対し、森下は9打数4安打。森下は11月5日の広島との練習試合からバットが振れており、チェコとの2戦目では初回に先制ツーランをレフトに放った。 「どこを任されても自分は変わらずやろうと思っています。4番になった時にチャンスが多いんだったら、そこでしっかり打つだけだと思います。自分は準備できている」 力強くコメントした森下の状態がよく、大会のスタートは4番に据えるのではないか。 一方、短期決戦では調子を見極めて柔軟に手を打っていくことも重要になる。今年のポストシーズンで勝負強さを見せた牧の打棒にも、期待したい。 3.切り札「代走・五十幡」をいつ投入するか 侍ジャパンの武器のひとつが「足」だ。なかでもスペシャリストとして招集されたのが、50m走で最速5秒6を誇る五十幡亮汰(日本ハム)。 11月10日のチェコ戦では無得点が5イニング続いた7回、先頭打者の牧がレフト前安打を放つと、井端監督は代走に五十幡を起用。代打・源田壮亮(西武)の打席で左腕投手の牽制に誘い出されたが、そのまま猛スピードで二塁へ。続けて完全にモーションを盗んで三盗を決めると、源田の二塁ゴロの間にホームへ生還した。