「地震でグラウンドが使えないが野球を続ける気持ちは変わらない…」県高野連も賛同 能登の高校球児をCFで支援するプロジェクト
被災地の球児たちが甲子園への思いを強くしました。地震で被災した石川県能登地方の高校球児を支援するプロジェクトが発足し、生徒らが24日、センバツ高校野球が行われている甲子園球場を見学しました。体育館が避難所となり使えず、さらにグラウンドに亀裂が入るなどし、能登では多くの学校で部活動が再開できていません。 【写真を見る】「地震でグラウンドが使えないが野球を続ける気持ちは変わらない…」県高野連も賛同 能登の高校球児をCFで支援するプロジェクト 球児 「お願いします、お願いします」 こうした中、被災した球児を支援するあるプロジェクトが発足しました。 球児 「素振りしてこ」 今月22日の夜、石川県羽咋市の高校に集まったのは、能登地方11校の高校球児やマネージャーおよそ160人。選抜高校野球大会・日本航空石川の初戦を応援するためです。 生徒 「石川が全体になって甲子園という大イベントに復興とかいろいろな思いでやってくれるとなったので、ここから石川を盛り上げていきたいと思って参加しました」 「石川県一のチームのプレーを見て自分のチームに生かせるものを探してきたい。ホームランに期待している」 東京のイベント会社・ベースファイヴが発足した「能登の高校球児応援プロジェクト」。全国からクラウドファンディング形式で寄付を募り、今回の応援の遠征や野球用具の購入、グラウンドの修繕など金銭面での支援をします。石川県の高校野球連盟も取り組みに賛同しました。 石川県高校野球連盟 佐々木渉理事長 「各加盟校から下向きの現場の声が、野球辞めたいとかそういうのがあったので、みんな前を向いて野球をやろうぜと。能登全体でやろうぜ、航空石川を応援しに行こうと」 翌日、甲子園球場は、あいにくの雨で航空石川の初戦は順延に。しかし、球児たちは甲子園のグラウンドに立ち、胴上げや円陣などあこがれの舞台での時間を満喫しました。 穴水高校野球部 東野魁仁主将 「(震災後)グラウンドが使えない状態だったので、野球ができるのかなとか思ったが、野球を続けることに気持ちは変わっていない。練習をいっぱいして甲子園のマウンドに立ってみたい」 羽咋工業高校野球部 岡羚音主将 「試合に勝った時のように全力で校歌を歌わせてもらった。甲子園に足を運べたことでより甲子園に行きたいという思いが強くなったし、これからもみんなで協力して頑張っていきたいという思いが強くなった」
少子化で野球人口が減る中、追い打ちをかけるように起きた能登半島地震。しかし、球児たちは負けていません。あこがれの舞台を目指してこれからも白球を追い続けます。
北陸放送