定年後に3000万円で「平屋」を買いたいけど、年齢的に無謀? 意外とおすすめ? 注意点もあわせて解説
子育てが終了し、定年を迎えたことで「住まいを見直したい」という人は多いのではないでしょうか? 老後の住みやすさを考えると、手入れが楽な平屋は魅力的に思えるかもしれません。 もし定年後に「平屋を買いたい」と思った場合、どのような方法・注意点があるか解説します。 ▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算
定年後に平屋を購入するのは無謀?
定年後に平屋を買うことについて、メリット・デメリットを踏まえて考えてみます(図表1)。 図表1
筆者作成 一概に「良い・悪い」とは言えませんが、購入することは「無謀」ではありません。夫婦2人で過ごしたい人や、親と同居してゆっくり過ごしたいという人には平屋の購入が向いているでしょう。
老後に平屋を購入する方法
購入費として「貯金」をしている場合、すんなり買えるかもしれませんが、まとまったお金がないケースもあるでしょう。そこで老後に平屋を購入する方法を紹介します。 ■70歳未満であればローンも組める 以下の項目を満たすことで、70歳未満であればフラット20のようなローンを組める場合があります。 1.申込時の年齢が満70歳未満であること(親子リレー返済の場合は異なる) 2.日本国籍であること(永住許可、特別永住者も含む) ただし、「完済時の年齢は80歳まで」と決められているため、10年以上、20年未満で完済する場合、最大20年かかるケースでも60歳ぴったりで組む必要があります。 ■リバースモーゲージ型住宅ローンを申請することも もし既に持ち家を持っている場合、「リバースモーゲージ型住宅ローン」を組むこともできます。「リバースモーゲージ型住宅ローン」とは、一般的に50歳から60歳以上を対象にした持ち家の資産価値を踏まえて資金を借りるサービスのことです。 特徴として、融資限度額が担保評価額の50~60%となる点や金利が若干高めである点があげられます。毎月の支払いが「利息のみ」になる点が大きなメリットです。 しかし、持ち家の資産評価額が変動するため場合によっては一括返済を迫られることや、地方の物件は価値そのものが低くなる可能性があります。