TV初放送「こんにちは、母さん」をはじめ、望海風斗のコンサートなど充実のラインナップ 衛星劇場、6月のおすすめ番組
名作映画や注目の舞台、さらに話題の韓国バラエティや中国ドラマまで網羅するCS放送「衛星劇場」。6月も吉永小百合の最新劇場作品「こんにちは、母さん」をはじめ、望海風斗のコンサート、横山拓也×瀬戸山美咲の強力タッグによる舞台などTV初放送のタイトルが目白押しだ。特に話題を集めている放送作品を、まとめてピックアップしていく。 【写真】吉永小百合の123本目となる映画出演作「こんにちは、母さん」 ■吉永小百合の最新映画「こんにちは、母さん」 山田洋次監督と吉永小百合の名コンビが生んだ、「母べえ」「母と暮せば」に続く「母3部作」。91歳の山田監督が90本目に手掛けた映画であり、吉永小百合の123本目となる映画出演作「こんにちは、母さん」が、6月6日(木) 朝8:30他に放送。 2023年の公開当時は週末興行収入ランキング邦画No.1を獲得し、満足度94.9%、口コミ推奨度94.3%と高い話題性を誇った同作。吉永小百合のほか、吉永の息子役に大泉洋、大泉の娘役で永野芽郁、ほかにもYOU、枝元萌、宮藤官九郎、田中泯、寺尾聰など豪華な出演陣の顔ぶれでも話題をさらった。 ●「こんにちは、母さん」あらすじ 大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘・舞(永野)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉)は、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪れる。 「こんにちは、母さん」 しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい...。 ■望海風斗ドラマティックコンサート「Hello,」 元タカラジェンヌで、絶大なる人気を誇る女優・望海風斗。2023年にはブロードウェイ・ミュージカル「DREAMGIRLS」や「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」などに出演し、圧倒的な表現力で第30回読売演劇大賞優秀女優賞、第48回菊田一夫演劇賞など数々の演劇賞を総なめにした。 そんな彼女が送るドラマティックコンサート第2弾が、今回放送される「Hello,」。五感を解放して楽しめる新しい望海風斗との“出会い”を堪能できる。2021年8~10月に開催された「SPERO」、2022年10~11月に開催された「Look at Me」以来となる3度目の全国ツアーであり、今回は東名阪福で全22公演を開催。2万人以上を動員した。 同コンサートでは作詞作曲をアンジェラ・アキ、編曲・プロデュースを武部聡志が手がけた新曲「Breath」を披露。事前の取材で「私にもみなさんにも素敵な出会いがあったらいいなという想いを込めさせてもらいました」と力強く宣言していたとおり、望海による圧巻のパフォーマンスを堪能できる。そんな望海風斗ドラマティックコンサート「Hello,」は、6月30日(日) 昼2:45放送。 ■舞台「う蝕」 「エダニク」「人の気も知らないで」の横山拓也と、「スラムドッグ$ミリオネア」「ザ・ビューティフル・ゲーム」の瀬戸山美咲がタッグを組んで作り上げた“男だけの不条理劇”「う蝕」が6月16日(日) 夕方5:00に放送。 初主演映画で第32回日本映画批評家大賞の新人男優賞を受賞し、映画やテレビへの出演が絶えない坂東龍汰をはじめ、近藤公園、注目を集めている綱啓永、名バイプレーヤーの正名僕蔵、新納慎也、相島一之らが集結。実力派俳優6名の競演とあって、見ごたえ十分の濃密な舞台劇として評価も高い。本編終了後には、演出の瀬戸山美咲、出演の坂東龍汰、近藤公園のアフタートークも放送する。 ●「う蝕」あらすじ 小さな漁村、沈丁花が見事に咲く瑞香院という神社、あとは海沿いのささやかな温泉があっただけのコノ島が、25年前のリゾート開発でおかしなデザインのホテルが建ったり、温泉施設ができたり、本土との定期連絡船が設定されたり、随分様変わりした。 そのことが直接関係あるわけではないだろうが、コノ島を「う蝕(しょく)」が襲い、島のあちこちを陥没させて、たくさんの人を飲み込んだ。この地盤沈下のような現象を「う蝕」と言い出したのが誰なのかは不明だが、まるで虫歯がジワジワと侵食してくるように、地面にポッカリと穴を開けていく。 犠牲者の身元判明のために集められた歯科医師たちがいる。コノ島に移住して歯科医院を開業している根田(新納)、本土からやってきたこだわりが強い歯科医師の加茂(近藤)、臨床実習で加茂に世話になったという木頭(坂東)の3人。しかし2回目の「う蝕」によって被害はさらに拡大し、コノ島に全島避難指示が出された。 まだ自分たちの仕事は終わっていないと、ここに留まることを選んだ歯科医師たち。そこに、役人の佐々木崎(相島)と2度目の「う蝕」のニュースを聞いて居ても立ってもいられなくなった派手な出立ちの歯科医、剣持(綱)が本土からコノ島に渡ってくる。 土砂を掘り起こす土木作業員が来てくれないことには、今、彼らにできる作業はなにもない。しかし、作業員たちは待てど暮らせどやってこない。現れたのは、思わせぶりに白衣をまとった久留米(正名)という男。彼は言う。「この中に、ここにいるべきではない人間がまざっている」と。