【MLB】アストロズがウォーカーを獲得 3年6000万ドルで合意 ブレグマン再契約・アレナド獲得は消滅
日本時間12月21日、アストロズがダイヤモンドバックスからFAとなっていたクリスチャン・ウォーカーと3年6000万ドルで合意したことが明らかになった。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報として伝えている。アストロズの内野陣は、一塁ウォーカー、二塁ホセ・アルトゥーベ、三塁イサーク・パレイデス、遊撃ジェレミー・ペーニャの布陣で確定。FAのアレックス・ブレグマンと再契約を結ぶ可能性は事実上消滅し、ノーラン・アレナド(カージナルス)をトレードで獲得する可能性もなくなった。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ カイル・タッカーをカブスへ放出したアストロズが新たな強打者として手に入れたのは攻守兼備のウォーカーだった。現在33歳のウォーカーは2019年に28歳でレギュラー定着を果たした遅咲きの選手。2022年は自己最多の36本塁打を放ち、2023年にも打率.258、33本塁打、103打点、OPS.830の好成績を残した。今季は7月末に左わき腹を痛めて1ヶ月ほど離脱したため、130試合の出場にとどまったが、それでも打率.251、26本塁打、84打点、OPS.803を記録。また、一塁の守備も抜群に上手く、2022年から3年連続でゴールドグラブ賞を受賞している。 アストロズはFA選手と長期契約を結ばない方針を徹底しており、ブレグマンとの再契約ではなくウォーカーとの3年契約を選択したのも、その方針に沿った動きだ。ウォーカーの加入により、タッカーとのトレードで獲得したパレイデスは三塁を守ることが確定し、ブレグマンと再契約を結ぶ可能性は事実上消滅。また、名三塁手アレナドの獲得に乗り出していることも報じられていたが、アレナドを獲得する可能性もなくなった。トレード拒否権を持つアレナドはアストロズへの移籍を拒否したことが明らかになっており、アストロズはそれを受けてウォーカー獲得に方向転換したのだろう。 7年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出が今季でストップし、完全にチームとしてのピークを過ぎた感のあるアストロズだが、決してレベルが高いとは言えないア・リーグ西地区において、コンテンダーとしての地位を維持している。アルトゥーベ、ヨーダン・アルバレス、フランバー・バルデス、ジョシュ・ヘイダーらがいるところにウォーカーが加わり、来季も侮れないチームとなりそうだ。