特別公演「大坂の陣新喜劇~『君臣豊楽』淀殿の見た夢~」なんばグランド花月で/大阪
今年は「大坂の陣」から400年。大阪城を中心にした大イベント「大坂の陣400年天下一祭」が開催となったが、この記念すべき年に合わせて「大坂の陣新喜劇~『君臣豊楽』淀殿の見た夢~」が1日から、「なんばグランド花月」で上演されている。こちらは吉本新喜劇らしく、笑いあり、感動あり、さらに殺陣ありの時代劇。しかも、殺陣も本格的で、見応え十分の特別公演となっている。 <私の恩人>すっちー “道”を作ってくれた先輩…座長になることが恩返し
すっちー1日に第2子誕生「気合いが入ります」
今年7年ぶりの吉本新喜劇座長に就任したすっちーが淀殿を演じ、清水けんじが豊臣秀頼、吉田裕が猿飛佐助、福本愛菜が千姫、池乃めだかが徳川家康、島田一の介が真田幸村、川畑泰史が塙団右衛門を演じている。大阪の歴史に残る大きな戦を舞台にし、まさにダイナミックで贅沢な新喜劇だ。 初日上演後、すっちーは、「セットも衣装もすごい。こんなお芝居に参加させていただいてありがたいです。10月1日で新喜劇に入って丸7年。すごい運命を感じます」と話した。 なお、すっちーは、この1日、第二子が誕生。これも運命的と言える。「新喜劇に入った年に第一子、座長になった年に第二子が誕生したので、より一層気合いが入ります。お父さんがスベっている場合ではありません。どんどん大阪に笑いを提供できる新喜劇にしていきたいです」と、コメントを出した。
池乃めだか「稽古なし。本番が初めてだった」
島田一の介は「40数年やってますが、初めてカツラなし、素頭で時代劇を体験させていただいた」と告白。福本愛菜は「普段は緊張しないけど、めちゃくちゃ緊張した」と言い、ステージでは、すっちーに随分といじられていた。 清水けんじは「正直、稽古の時間がけっこう長くて…。その分、ええ感じでお芝居できた」と感想をこぼし、川畑泰史も「通常の10倍ぐらいは稽古しました」と説明して入念な準備があったことを明かした。 ところが、ベテランの池乃めだかは「僕は稽古なし。このセットの舞台に立つのも本番が初めてだった」と稽古を一切せずに舞台本番に臨んでいた事実を明かし、周囲を驚かせた。 この特別公演は「なんばグランド花月」で12日まで。 (文責/フリーライター・北代靖典)