茅ケ崎に暮らす3児の母が自宅で「マイクロプラスチックを出さない店」を開店して驚いたこと
2019年から茅ケ崎でマイクロプラスティック回収活動を始めた高沢江里子さん。4月22日のアースデーに先立ち、週末の19日は地元のみなさまとビーチクリーンをしたという。 【写真】この自宅玄関が「お店」に! 高沢さんはビーチクリーンを始めてから「人生が変わった」と語る。 マイクロプラスチックとは、環境の中に存在する微細なプラスチックのこと。プラスチックごみやが分解されずにマイクロプラスチックとなって海洋生物が口にし、それを食べる人間は毎週プラスチックのカード1枚分を食しているとも言われている。リサイクルをきちんとすれば安全なプラスチックが、日本でリサイクルされているのはわずか4%とも言われているのだ。 江里子さんは3児の母で「chigasaki0467」という茅ケ崎の私設PR局の代表をつとめる。地元の茅ケ崎で広告代理店勤務の夫とともに「chigasaki0467」を作り、街全体でマイクロプラスチックを回収する運動を始めた。 現在は「meguru -low waste shop-」という量り売りショップを始め、4店舗を出すに至ったという。 その量り売りショップをどのように開店したのかを伝える連載1回目では、自身の妊娠・出産やコロナなどでどん底だったときから、ビーチクリーンによって「やりたい」が芽生え、自宅の入り口をDIYでお店にしていく様子をお伝えした。 連載2回の前編では、開店してどのように広げていったのかを綴っていただく。
3月で3周年を迎えた
家の玄関に、マイクロプラスチックを生まない店meguru -low waste shop-をオープンし、2024年2月で3周年を迎えた。3年も経ったとは思えないくらいあっという間だったが、とても濃密な3年だった。0歳児含む3人の子育てをしつつの店の運営だったので、毎日とにかく忙しかった。しかし毎日とにかく楽しかった。辛いと思ったことは一度もない。そう思えるのは私が頑張ったからではない。オープン前は想像すらしていなかった面白い化学反応が次々と起きているからだ。 えいやーと勢いで始めた店から、一体どんな奇跡が起きていったのかをご紹介してみたいと思う。 行動しなければ何も始まらない。しかし行動さえすれば、やりたいことをやれている充実感が得られ、自分の理想の生き方に近づける。meguruで起きている奇跡を通して、そんなメッセージがどなたかに届いたら嬉しい。