「LINE」の相手が実は怖い人かも?アカウント名の登録名が「本名じゃない人」に共通する意外な正体
今や国民のほとんどが利用しており、利用者数は9500万人ともいわれているLINE。無料の電話やテキストメッセージの送信サービスは便利で、ほぼ毎日利用しているという人が多いだろう。 【画像】田中みな実 京急蒲田駅で発見撮! FRIDAY直撃に「沈黙と笑顔」の理由 多くの人はアカウント名を本名で登録し、本人や家族、ペットなどの写真をプロフィール写真にしている。しかし、ごくまれに、アカウント名がローマ字1文字やひらがな1文字だったり何かのマークだったりする人もいる。実際にそういったアカウントを見たことがある人も多いのではないだろうか。 だれのアカウントか分かりにくく、周りからすると迷惑なのにもかかわらず、なぜそのような名前にしているのか。 ひとつは水商売の関係者が自分の素性を少しでもわかりにくくするためというケースがあるという。実際に、お昼は事務員、夜はキャバクラで働いているというKさんに話を聞いた。 「キャバクラだけで働いているんであれば、源氏名をLINEのアカウント名にしても問題ないんですが、お昼の仕事場の人にばれたくないですし、お客さんからLINEを教えてといわれたら断れないですからね。その時に本名がばれても嫌なのでアカウント名はイニシャルにしています」 二足のわらじを履く彼女は、周りの人間にばれないようにするために、プロフィールを本名にできないという。 仕事用とプライベート用で2台のスマホを掛け持ちすれば、そういった苦労も避けられるが、わざわざそのためだけにお金をかけるほどではないのだそう。 また、暴力団関係者や半グレといった反社会的勢力に属する人も、自身の過去や素性を分かりにくくするためにLINEのアカウント名をローマ字1文字やひらがな1文字にしているのだとか。 彼らはなぜアカウント名を本名にしないのか。それは、警察に捕まった際にすこしでも情報を渡さないためなのだという。 犯罪に関わる証拠がLINEの履歴に残っている場合、連絡先も共犯者であるとして逮捕されてしまう可能性がある。その際、アカウント名が本名であれば警察に手がかりを渡してしまうことになる。すこしでも逮捕される可能性を下げるために、分かりにくい名前を登録しているのだ。 このほかにも、逮捕歴がある人もこうした分かりにくい名前にしているケースがある。実際に刑務所に服役していた方に話を聞くと、元受刑者特有の悩みが出てきた。 「数年前に新聞に私が犯した事件が載りました。本名とともに載ったためネットで調べると私の名前と事件が出てきます。幸いにもそこまで珍しい名前ではないため、過去に何をしたのかを知られることはありませんが、それでも本名を隠したくなります」 出所をして、罪を償ったとしても事件を犯したニュースは消えない。今はネットで新聞の過去記事も簡単に閲覧することができる。本人は仕方がないことであると割り切っているが、人生の再出発をするにあたり、本名が足枷になっているため、やむを得ずプロフィールを隠している場合もある。 LINEは連絡ツールとしては優秀であるが、使っている人物の真の素性までは分からない。訳ありな人が素性を隠す場合、こうした試行錯誤をしているようだ。 取材・文:白紙 緑
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