「あのときやっておけばよかった」と後悔する前に…。デメリットを考慮しても、NISAが投資初心者におすすめな理由【税理士が解説】
500円貯金をはじめるくらい気楽な気持ちで
具体的な活用方法としては、まずはNISAで投資をはじめ、投資のやり方がわかってきたり、さらに興味が出てきたりしたときには、NISA以外で投資額を増やしていくという方法がいいかもしれません。 言ってみれば、NISAとはあるひとつの財布のようなものです。堅実に運用をするNISAの財布と、積極的に運用をするNISA以外の財布の2つの財布で、それぞれの財布にあった運用をしていきましょう。 NISAがはじまったのは2014年なので、まだまだはじまったばかりの制度です。投資の効果があるかないかは置いておいて、数百円からでもはじめられます。NISA口座の開設もインターネットでできるなど、とても簡単です。 NISAをはじめたことで投資する元手以外でお金がかかることもないので、まずは気軽にはじめてみましょう。 さらに、2024年1月からは「新NISA」という制度が新たにはじまったことで、よりNISAがしやすくなります。新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があり、まずはリスクの低い「つみたて投資枠」からはじめるのがオススメです。 まだNISA口座をお持ちでない方は、投資信託をはじめるときに、「NISAを申し込むかどうか?」を聞かれるので、とりあえず申し込みをして、NISA口座での積み立てをしていきましょう。 もしかすると今後、世間に投資が浸透したら、NISA制度も突然終わり、新たにはじめられなくなるかもしれません。「あのときやっておけばよかった」と思わなくて済むように、500円貯金をはじめるくらい気軽な気持ちではじめておいて、小さな投資生活をはじめていきましょう。 現代において、長期投資・少額投資は新たなお金の「常識」です。銀行預金での貯金だけという常識外な行動を取らないように、余剰資金や計画性貯金用の貯金ではじめていってくださいね。 安江 一勢 税理士
安江 一勢
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