ムサレム総裁、利下げの減速や休止の検討時期に近づいている可能性
(ブルームバーグ): 米セントルイス連銀のムサレム総裁は、金融政策立案者が利下げペースを緩める時期に来ているかもしれないとの見解を示した。インフレ率が望ましい水準よりも高く、労働市場に対する懸念が低下していることが理由。
ムサレム総裁は、今後も時間をかけて金利を引き下げることが適切となる公算が大きいとした上で、性急な利下げのリスクは緩和が不十分なリスクよりも大きいとし、忍耐強いアプローチを支持した。
同総裁は4日にニューヨークで開催のイベントで「政策の選択性を維持することが重要であり、現在の経済環境や新たに入手できる情報、見通しの変化を慎重に見極めるため、利下げペースの減速や一時停止を検討する時期が近づいているのかもしれない」と述べた。発言内容は事前原稿に基づく。
原題:Fed’s Musalem Says Time May Be Near to Slow or Pause Rate Cuts(抜粋)
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Jonnelle Marte