半導体人材育成へ 官民連携で施設着工 北上
いわて産業振興センター(盛岡市、佐々木淳理事長)が北上市村崎野の北部産業業務団地に整備する(仮称)半導体関連人材育成施設の起工式が13日、現地で行われた。産学官連携組織のいわて半導体関連産業集積促進協議会(I―SEP、会長・柴山耕一郎キオクシア岩手社長)が全面的にサポートし、装置のメンテナンスなどを担う専門人材を育成。産学官が連携し、半導体製造装置エンジニアを育成する全国初の施設として2025年3月完成、4月の開所を目指す。 本県南部を中心に半導体関連産業の集積が進み、製造工場を支えるエンジニア育成が急務となる一方、立地企業技術者の高齢化、人材確保競争の激化などが課題となっている。 北上市から無償貸与を受けた面積5000平方メートルの敷地に、鉄骨平屋建て、延べ床面積591平方メートルの施設を整備。複数企業での使用を可能とするため、実技室は2室とし、半導体製造装置2台を配備する。工事費を含めた整備費は約3億9900万円。国のデジタル田園都市国家構想交付金も活用し県が整備費を全額補助する。