江戸っ子が「宵越しの銭」を持たなかった理由とは? 当時は「貯蓄なし」でも暮らしていけたの? 理由を解説
現代で「宵越しの銭は持たない」は通用する?
現代は、江戸時代と比べて町を焼き尽くすような大火災は激減しています。火災によって財産を失うリスクは江戸時代ほど高くありません。また、火災保険で火災に備えられますし、金融機関が発達しているため、余ったお金は安全な場所に預けられます。 一方で、仕事の面では江戸時代よりも現代のほうが不利かもしれません。仕事に関して将来に不安を抱えている人も少なくないのではないでしょうか。その点から考えると、現代で江戸時代のように宵越しの銭を持たないことは危険だといえるでしょう。もしものときに備えてコツコツと貯蓄することが大切です。
まとめ
江戸っ子は、上方への対抗意識や江戸で火災が多かったことなどから、お金に執着しない「宵越しの銭は持たない」が美徳とされました。しかし、現代では火災も少なく貯蓄も容易にできることから、「宵越しの銭は持たない」のではなくコツコツと貯蓄をしたほうがよさそうです。 出典 消防防災博物館 江戸時代の消防 執筆者:山根厚介 2級ファイナンシャルプランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部