斎藤元彦・兵庫県知事に議会も職員もソッポ 「空転する県政」に落としどころナシ
落としどころを見つけられるのか
12月6日、斎藤元彦兵庫県知事(47)の姿は神戸市内の兵庫県公館にあった。再選後初となる兵庫県議会12月定例会の代表質問に臨むためだ。議会との対面を控えピリついていたのか、取材のために現地入りしていたFRIDAYカメラマンを睨みつける瞬間もあった。「県政の停滞を招かないよう、どういうかじ取りを目指すのか」。厳しい質問が飛ぶと、能面のような無表情のまま、答弁に臨んだ――。 【画像】斎藤知事 「えっ…!!」と目を見開き マスコミに対し「驚いた表情で……」 「斎藤知事と先の知事選において『広報活動全般を担当した』と主張したPR会社社長に対し、公職選挙法違反の疑いで刑事告発状が提出されたのは周知の通り。これに対し、立花孝志氏(57)が虚偽告訴罪で逆告発すると宣言など、再選から約1ヵ月が過ぎた今も混乱が続いています」(全国紙担当記者) 継続中の百条委員会については年内にも報告書がまとめられる予定だったが、全国知事会出席のために斎藤知事が証人尋問を欠席したことで、年明けに持ち越される可能性が高い。兵庫県職員はFRIDAYに斎藤知事への不信感を露(あらわ)にした。 「新たな疑惑については代理人に丸投げ。最近はマスコミを警戒しているのか、裏口から登庁したりしています。このまま説明責任を果たさず、斎藤知事は勝ち逃げするつもりではないでしょうか……」 ある県議会関係者はこう打ち明ける。 「斎藤知事は″ワンチーム″を掲げて職員との歩み寄りを図っていますが、『百条委員会による事実解明が優先』という職員が少なくない。県議会も相変わらず反斎藤派が過半数で、自主解散する気もない。これだけソッポを向かれたら、知事が妥協するしかないのでしょうが……」 再選後、一層県政を混乱させている知事は落としどころを見つけられるのか。空転はまだまだ続く――。 『FRIDAY』2024年12月27日号より
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