【続くコメ品薄】国「在庫は十分」とするも『店頭はスカスカ』…流通に何が起きてる?複数の要因で足りない状態&"不安感"も背景か 北海道
コメの流通に何が?
今、コメの流通に何が起こっているのでしょうか? 「2年前から毎年10万トンずつコメの減反生産調整をしてきた。前年に比べてコメの生産予定量が10万トン減っていた。それに加えて去年猛暑で米粒の真ん中に割れが生じた。卸売業者や小売業者は流通から排除する。毎年10万トンの減反、約20万トンが猛暑で減少、インバウンドで約10万トン需要が増えたことが重なりコメが足りない」(キヤノングローバル戦略研究所 山下一仁 研究主幹) 複数の要因が重なり例年に比べ在庫が少ない状況で、卸業者の間には、放出して在庫がなくなることへの不安感や、値崩れへの懸念もあると見られ、流通が滞っていることが背景にあると見られます。
さらに新米が流通し始めても、肥料や人件費高騰の影響からコメの値段は元通りにはならず、上がることが予想されています。 30日の会見で坂本農水相は「通常の価格で取引してもらいたい」としていますが、政府の認識と実態とのギャップは今後も続きそうです。
UHB 北海道文化放送
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