人間vsAI、競馬において直感とデータはどれくらいの比率がいいのか?【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第128回
では、本題のAIと直感をどれくらいの比率で予想した方がいいのか?とのことですが、まあ答えは出ないでしょうね。 僕はAIは使っていませんが、データ自体は活用しているので、全て直感で予想することはありません。そもそも直感的なものは少ないような気がします。全て理論付けされたものです。 データに関してはまず◯番人気が来てるとか、そういった人気のデータは取り入れていません。例えばここ10年で1番人気が7勝しているというデータがあったとして、今年も1番人気が来る可能性が高い!なんてことは全く思いません。 人気は馬には関係ありません。買う人達が作っているものです。 仮にそのデータが正しいと仮定した場合、3番人気の単勝に莫大な金額を投じて強引に1番人気にしたとして、来る確率が上がると思いますか?ということです。 仮に堅く収まることが多いレースや、よく荒れるレースがあったとしたら、なぜ堅く収まっているのか?なぜ荒れることが多いのか?それが大切になります。 そもそも毎年同じレースは行われますが、メンバーは違うのですから。例えば今回の菊花賞が堅く収まることが多いとして、3歳クラッシックなんて同じ馬が出ることはありませんから、菊花賞は堅いというのは偶然でしかありません。 なので、データにしても、いろいろありますが、どのデータをどのように活用するかが大事になってきます。 ◯番の馬が勝つ!みたいな直感はありませんが、理論を超えたところでこの馬が勝つと思うというのはあります。ただそれも、レースを見たり、調教を見たり、メンバー構成、枠の並び、もろもろ吟味した上のことなので、単純な直感ではないのかもしれません。 今後さらにAIが進化していくと思います。AIが人間を支配するなんて映画もありますが、僕ら人間も進化していかなければと思います。 戦争や残酷なニュース、醜い争い、ネットの誹謗中傷、人を陥れて金儲けをする週刊誌、科学は進化していますが、人間は退化しているように感じてしまいます。 AIには出せない優しさや温かさ。人間の素晴らしさを受け継いでいきましょう! AIとも良い関係でいられるように。 ☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします! 【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで! じゃい1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。 構成・撮影/キンマサタカ