璃明武がハイキックでダウンを奪い1RKO勝ち。「Krushでは相手はいない。K-1に乗り込む」【Krush】
「Krush.159」(3月30日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われた「Krushスーパー・バンタム級タイトルマッチ」で王者・璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)が倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を1RKOで破り2度目の防衛を果たした。璃明武は試合後のマイクでK-1王座獲りをアピールした。 今回のタイトル戦は当初は岩尾力(POWER OF DREAM)が挑戦の予定だったのだが、ケガのため2週間前に倉田に挑戦者が変更になった。璃明武は昨年7月に倉田の同門である永坂吏羅を下し初防衛に成功。さかのぼれば2021年10月には同じくKRESTの鬼山桃太朗にも勝利を収めており、倉田にとっては先輩たちの敵討ちも胸に秘めての対戦だった。
1R、ともにオーソドックスの構え。いきなり圧をかける倉田。璃明武は右ロー。倉田も右ロー。璃明武は右カーフ。璃明武のワンツーに倉田もパンチを返す。左ジャブが相打ち。倉田は右ストレート。璃明武はワンツー。璃明武はいきなりの左ハイキックでダウンを奪う。立ち上がった倉田だが、若干足元がおぼつかない。それでも再開後、前に出てパンチを放つ倉田。璃明武はさばくと今度は右ハイキック。これで倉田がヒザをつき、一瞬、ダウンかと思われたが、すぐに立ち上がったところに追撃の左フック。これを食らって真後ろにダウンした倉田。レフェリーがそのまま試合を止めて璃明武のKO勝ちとなった。 璃明武は「Krush王者として、1RKOという最高の試合を見せられたと思うので、このベルトは相手がいれば防衛戦はしますが、今は相手が見つからないと思うので、これからK-1に乗り込んで、K-1の王者になります」とアピールした。
試合後の会見では「試合は何があるか分からないので、厳しい戦いも覚悟していたが、うまくいっていい形で勝ててほっとしている。(倉田は)強い選手だと思うが、今日は自分がうまく戦えたので圧倒できたのかなと思う」、ダウンを奪ったハイキックについては「頭にあったが、なんというか、練習通りにやるのが一番大事。試合の時はそんなに考えないで自然と。練習で体にしみこませているので、それが当たった」などと振り返った。 マイクアピールについては「Krushでは相手はいない。でも、だからといってこのベルトは自分のものだし。挑戦者が出てきたらやるが、やっぱ上を見ないといけないので、しっかりK-1王者を目指していくというのはずっと変わらない」と改めて語った。