佐久間由衣「ちょっと悩んでいたとしても基本的に毎日が幸せ」『映画 おいハンサム!!』で吉田鋼太郎演じるお父さんの言葉にドキッ
一生懸命やったら胃が壊れました(笑)
佐久間さんがそう心掛けていたのは、山口組の“ある事情”によるところが大きかった。 「すごく特殊な現場だったんです。前日とか当日現場に行ってからセリフが変更になったりとか。食事のシーンには山口監督もすごくこだわってらっしゃって、撮影前にはよく空き時間がありました。撮影中に監督がちょっと考えるって仰って一時間ぐらい待ちができたり(笑)。そういった色々と面白いことがあった現場だったんです。なので、体力勝負でもあったので、気合を入れて行かなきゃなっていうのはありましたね」 映画では里香は源太郎の従兄弟の幹九郎(六角精児)が京都で営む和菓子屋を訪れる……というくだりがある。 「そこで里香は和菓子屋の一人息子のたかお(宮世琉弥)とステーキを取り合って早食いする……というシーンがあるんです。当初は早食いとは決まっていなかったのですが、それが、現場に行ったら、小競り合いして他人の分まで取って爆速で食べる……に変わって、何カットか撮影したんです。一生懸命やったら胃が壊れました(笑)。撮影があった日の夜中に胃が痛くて起きたこともありました。そういう意味で体を張りましたね」 本作のテーマのひとつが“幸せ”。劇中では三女・美香が「幸せって何だろう」ってつぶやくシーンがあったが、佐久間さんにとっての”幸せ“とは? 「これがあるから幸せっていうよりも、大変でも、ちょっと悩んでいたとしても基本的に毎日が幸せ……って感覚で生きてて。それプラス、何かラッキーなことがあったらすごく幸せっていう感じです。お父さん(源太郎)の言葉にもありましたが、やっぱり日常が特別で、生きているだけで幸せなんだと思いますね」 佐久間由衣(さくま・ゆい) 1995年3月10日、神奈川県生まれ。O型。T170。2013年に女性ファッション誌『ViVi』の専属モデルとしてデビュー。2014年、映画『人狼ゲーム ビーストゲーム』で俳優デビュー。2015年、ドラマ『トランジットガールズ』でドラマ初主演を果たす。2019年に映画『“隠れビッチ”やっていました。』で映画初主演を果たした。主な出演作にNHK朝ドラ『ひよっこ』、『らんまん』、『彼女はキレイだった』、『最愛』などのドラマや『君は永遠にそいつらより若い』、『キングダム 運命の炎』、『ゆとりですがなにか インターナショナル』などの映画がある。 鈴木一俊
鈴木一俊