佐久間由衣「ちょっと悩んでいたとしても基本的に毎日が幸せ」『映画 おいハンサム!!』で吉田鋼太郎演じるお父さんの言葉にドキッ
俳優なら誰もが夢見るNHK連続テレビ小説(通称“朝ドラ”)。その朝ドラの2017年前期に放送された『ひよっこ』に続き、昨年前期の『らんまん』にも出演を果たした佐久間由衣さん。モデルから俳優へ転向したタレントは数多いる中で、2017年に「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」新人賞、2019年には第32回東京国際映画祭で「東京ジェムストーン賞」、エル シネマアワード2019で「エル・ガールライジングスター賞」に選ばれ、俳優としての才能については早くから誰もが認めていた。俳優として確実にステップアップを歩んでいる佐久間さんにとっての転機とは?【第2回/全3回】 ■【画像】佐久間由衣『おいハンサム!!』吉田鋼太郎、木南晴夏、武田玲奈、MEGUMIと伊藤家の面々による面白動画 2014年から俳優業をスタートさせ、NHK朝ドラ『ひよっこ』(2017年)を契機に本格的に俳優業に力を注ぐようになった佐久間さん。間もなく映画が公開される出演作『おいハンサム』は、融通の利かない”昭和のオヤジ“的な伊藤源太郎(吉田鋼太郎)とすべてを超越したマイペースな妻・千鶴(MEGUMI)、そして個性的な三姉妹が織りなすファミリーコメディ。元々はドラマ版が2022年1月にseason1が放映、その後今年4月からseason2が放映され、映画版はその続きを描いている。 「本作の監督である山口雅俊さんが監督を務めた『闇金ウシジマくん』シリーズやプロデュースをされた『ロング・ラブレター 漂流教室』などのファンだったので、お話を戴いた時は山口監督の世界に入れるというのですごく嬉しかったですね」
伊藤家で良い時間があると自分の家族のことを思い出す
演じるのは次女・里香役。 「里香はseason1で、一度離婚を経験して、その後から徐々に様子がおかしくなって、ちょっとやさぐれているんですよね(笑)。season2では新しい出会いがあったりもしたんですけど、なかなか上手くいかず……。ちょっとわけありの男の人に捕まりがちな女の子です。一見、そつなく色々できそうな雰囲気ではあるんですけど、結構気にしたり、色んなところをグルグル巡り巡って過食に走ったり、お酒に走ったり(笑)。そういう癖のあるコですよね。私のアイデンティティと伊藤家ってどこか重なる感じがするんです。等身大……というと里香と私が同じキャラみたいに思われるかもしれませんが、それとはまた違うんですけどね」 プライベートでは佐久間さんも、妹と弟がいる3人きょうだいだ。 「劇中で『伊藤家リモート会議』というのがあるんですけど、私も会議ではないですが、きょうだいとテレビ電話をすることはよくあります。伊藤家で良い時間があると自分の家族のことをちょっと思い出すんです。この作品に携わったことで、そういうことが増えました」 里香を演じるうえで心掛けていたことは──。 「現場に身を任せて、どこにも力を入れずにフラットな状態で現場に挑むということは意識していました。どんなことを演出で求められても応えられるように、自分の中でも役柄に対して固めずに現場に行くようにはしていましたね」 ──監督の要求には応える……そのためには演技プランの引き出しがたくさん必要だったのでは? 「監督がその引き出しを開けて下さったので、私的には、もちろん自分が思ったことは提案することもありましたけど、基本的には監督が投げてきた球を全力で受け止めた……って感じでした」