「え、ドクター・ゲロの妻も?」原作派は知らない『ドラゴンボール』人造人間の「驚きの裏設定」
鳥山明さんの代表作『ドラゴンボール』には数々の個性的な敵キャラクターが登場するが、なかでも元レットリボン軍の天才科学者であるドクター・ゲロによって生み出された“人造人間”たちは、その圧倒的な実力で主人公・孫悟空たちを大いに苦しめた。 ■【画像】「知らなかった…」作中屈指の美人キャラ! ドクター・ゲロの「人造人間の妻」■ 強敵として登場し、ときには味方としても活躍したこの人造人間たちだが、実は原作だけでは読み取れない意外な設定が多数存在していることをご存じだろうか。 そこで、アニメや映画などメディアミックスのなかで見えてくる、人造人間の意外な豆知識について見ていこう。
■映画にも登場したその意外なモチーフとは…人造人間16号
作中ではさまざまなタイプの人造人間たちが登場しているが、なかでも実に意外な設定を持っているのが、悟空たちの協力者として共に戦った人造人間16号だろう。 モヒカン頭の大柄な男性の容姿をした人造人間で、高い戦闘能力を誇る反面、自然や動物を愛する優しい心を持ち合わせた実に魅力的なギャップを持つキャラクターだ。当初は17号、18号と「孫悟空抹殺」という使命を果たすため行動していたが、新たな脅威・セルを前に悟空たちと力をあわせ戦うこととなる。 セルとの激戦の末、最後は儚くも散ってしまった16号だが、『ドラゴンボール フルカラー 人造人間・セル編』内に掲載された「ドラゴンボール 龍球問答 鳥山明先生がお答え!!」のコーナーで、彼についての意外な“裏設定”が語られている。 実はこの人造人間16号は、開発者・ゲロの息子をモチーフに作られていたというのである。 ゲロは若くして戦死してしまった息子の姿を模して16号を作り上げたのだが、息子への思いから“優しさ”を残したことで、人造人間としては“失敗作”となってしまった。ゲロがほかの失敗作同様に彼を廃棄しなかったのは、16号に対する特別な思い入れがあったからかもしれない。 ちなみにこの裏設定、映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』のなかにも一瞬だが登場しており、モチーフとなった息子の本名が「ゲボ」であることまで明らかになった。 作中では非情かつ冷徹に見えたゲロの父親としての意外な人間性が垣間見える、実に興味深い設定だ。