渡辺謙、オーディションでディズニー作品初参加『ライオン・キング』敵ライオン役に決定
劇中では、ヴィラン(悪役)ポジションとなるキロス。渡辺は「どういうふうに捉えていいのか戸惑いがありました。正義と悪できちんと色分けをした方がエンターテインメント映画としていいのかと思いましたが、(オリジナル版声優の)マッツ・ミケルセンは微妙なところを狙ってやられていたんですよ。キロスが存在していないかのような役として作り上げていたので、僕はそれに乗っかって、ただの悪役ではなく、キロスが守ろうとしているものに対して、ぶつかってくるものを跳ね返していく役を作ろうと思いました」と役へのアプローチを説明。
そして、「素晴らしいエンターテインメントで、愛、友情、胸を熱くするものがたくさんあると思いますが、人生の中の深いところまで触れて、上がってくる瞬間が多々ある作品になると確信しています。どんなジェネレーションでも楽しんでいただける素晴らしい作品になると思います」とアピールしていた。
この日は、ムファサ役の尾上右近もサプライズ登場。キロスは本作において「重要で大きな存在」であることから、「謙さんがお務めになると聞いて、気が引き締まるし、胸を借りられる部分もあるし、うれしくワクワクする高揚感がある瞬間でした」と声を弾ませる。また、本日が65歳の誕生日となった渡辺に「獅子舞 嘉例(カリー)」による「獅子舞」の演舞と、キロスをイメージした豪華オリジナルケーキをプレゼントし、渡辺を喜ばせていた。(錦怜那)