「SHOGUN」Gグローブ賞4冠!真田広之&浅野忠信と“W日本人初”の歴史的快挙
昨年9月の米エミー賞で18冠を達成した米配信ドラマ「SHOGUN 将軍」が5日、カリフォルニア州ビバリーヒルズで行われた「第82回ゴールデン・グローブ賞」授賞式で、ノミネートされたテレビドラマ部門の作品賞、主演男優賞、主演女優賞、テレビ部門の助演男優賞全てを勝ち取り、4冠に輝いた。真田広之(64)の主演男優賞受賞と、浅野忠信(51)の助演男優賞受賞は日本人として初、アンナ・サワイ(32)の主演女優賞受賞は日本人として44年ぶりという歴史的快挙だった。 【写真】トロフィーを手に満面笑み Gグローブ賞を受賞したアンナ・サワイ、真田広之、浅野忠信 昨年のエミー賞に続いて、再び世界を制した。興奮で顔を真っ赤に紅潮させてステージに登壇した真田は「このように栄誉ある賞をいただけて、うれしく思います。ここに立っているのが本当に信じられない。夢のよう」と、英語でスピーチ。続けて「私の人生に関わってくれた全ての人に感謝したい。皆さんのおかげでこの場に立てた」と誇らしげに語った。 同作は「関ケ原の戦い」の前夜を舞台に戦国武将らの人間模様を描いた、ジェームズ・クラヴェル氏のベストセラー小説が原作。セリフの7割が日本語で、真田は徳川家康がモデルの武将・吉井虎永を演じた。 プロデューサーとしても名を連ねた作品での日本人初の快挙に「西洋のキャストとクルー、日本のキャストとクルーが一丸となって、お互いの良さを引き出し合いながら作り上げた。どちらか一方ではできなかったことを成し遂げたということが一番大きなポイントだと思っています」と感無量のコメント。「この賞は私にとってとても大きな贈り物」とし、日本の若手俳優らに「自分を信じて諦めないでほしい」と力強くメッセージを送った。 虎永の家臣を演じた浅野は、エミー賞では候補に挙げられながらも受賞を逃していただけに、「僕のことを知らない人も多いでしょう。僕は日本から来た俳優・浅野忠信です!ワオ!」と大興奮で自己紹介。会場の喝采を浴びた。 虎永の家臣となった英国人航海士の通訳を演じ、日本人として44年ぶりの主演女優賞に輝いたサワイは、受賞を「良い脚本」のおかげだと強調した。日本人として初めて同賞を受賞した島田陽子さんが演じたのも、同じ小説を原作とした1980年の同名ドラマの、まったく同じ役。時代を超えて名作のバトンを受け継ぎ、大役を見事に完遂した。