“日本株”を買いまくる外国人投資家の実像とは?
日本株担当ヘッド、ジョン・ジョイスさんは、日本株の先行きをどう見ているのか。 さらに入社35年…米ブラックマンデーから現在まで、世界のマーケットの浮沈を目撃してきたマネージング・ディレクター 天野一朗さんが、今思うこととは…。
町工場に立ちはだかる“金利上昇”の壁…
長きにわたり低迷を続けてきた日本経済が、今、大きな転換点を迎えている。そんな時代の変わり目で、しわ寄せを受けるのが、中小・零細企業だ。 3月25日。「帝国データバンク」(東京・港区)では、日銀のマイナス金利解除を受けて会議が開かれていた。「帝国データバンク」が9万社の企業データをもとに独自の分析を行うと、今後、借入金利が1%上昇しただけで「7%もの企業が赤字に陥る」との結果が。 そんな中小・零細企業を取引先に持つ信金大手「城南信用金庫」(東京・品川区)も、大きな危機感を抱いていた。 本来、貸出金利の上昇は金融機関にとってプラスになるはずだが、借り手の多くが中小・零細企業の城南信金にとっては、頭が痛いことでもある。 川本恭治理事長は「原材料やエネルギーが高騰していくのに、思うように、その分の価格転嫁ができないことで、利幅が縮小している。そんな中、金利も上がる情勢になってきた。今までの数倍、お客様に寄り添って役に立たないといけない」と話す。
4月上旬、東京・大田区。ここに、金利上昇に立ち向かう町工場がある。 1958年創業「立昌製作所」の菊池章浩さんは、1000分の1ミリの加工技術を持つスゴ腕。高い技術力で長きにわたり、人命に直結する交通インフラの部品を作ってきたが、売り上げは年々減り続け、直近の年商は1300万円ほど。
10人以上職人を抱えた時代もあったが、今は身内の4人だけ。60年前に建てた工場建屋の床はベコベコで、柱も傾いて窓が閉まらず、機械も年代物で、いつ壊れても不思議ではない。
そこへやって来たのが、菊池さん一家が工場建て替えの相談をしていた「城南信用金庫」の平石恵理さんだ。平石さんは建て替えプランを3つ用意していたが、どれを選ぶにしても、菊池さんが多額の借金をしなければならない。 平石さんは菊池さん一家に寄り添い、借金の返済額を抑えようと奔走するが…。
テレ東プラス