新潟2歳Sに挑むスリールミニョンと永島まなみ騎手

――今週は土日共に新潟での騎乗となります。土曜は8鞍、日曜は4鞍、計12鞍の中から実戦、追い切りで騎乗した馬を中心に伺いますが、今週からは美浦からの騎乗依頼が多いですね。12頭中8頭が美浦所属馬です。 そうですね、本当にありがたいです！ ――土曜6R・2歳新馬のマクフィ産駒アカオーには、2週連続で追い切りに騎乗されています。 追い切りに乗せていただいて、まだ緩いところがあるので坂路でしっかり動ききれないところはありますね。初戦からというタイプではなさそうですが、競馬を覚えつつ、今後に繋がるレースをしたいなと思っています。 ――そういえばお兄ちゃんのトモノボーイ(父アジアエクスプレス)に騎乗経験がありますが、比較するといかがでしょうか。 まだトモノボーイのほうが前進気勢はあったかなと思います。弟のアカオーも素直な子ですし、うまく流れに乗りたいです。 ――5度目の騎乗となる9R・中郷特別のイリスレーンは今回初めての新潟コースとなります。 淡々と自分のリズムで運べればしぶとく粘ってくれる子で、遠征は小倉でも使っていますし問題ないかなと思います。 ――クラブ馬ですが、どんな性格の仔なのでしょうか。 すっごい真面目な子です！かなりハミ掛かりがいいんです。でも以前に比べるとだいぶ落ち着きが出てきた感触があります。 ――今週の注目レース・新潟2歳Sのスリールミニョンについて、まずはこの中間の感触からお聞きします。 一週前追い切りに乗せてもらいました。今回は距離が延びるということでCWコースで一周半追いとなりましたが、3頭併せの真ん中で手応えは終始かなり良かったです。 併せた相手は自厩舎でもかなり調教で動くモアニだったのですが、終いもよく食らいついていましたし、新馬を使って一段と良くなってくれているんじゃないかと思います。 ――やはり今回のポイントは前走の新馬戦から400mの距離延長になると思います。折り合い面の展望はいかがでしょうか。 調教の感じだと1200mでいいと思える前進気勢なのですが、新馬戦ではギアが入るのに時間が掛かりましたし、道中も思ったよりフワフワしていたので距離延長はそこまで問題ないかなと見ています。 ――細かい作戦面はお聞きしませんが、中団で溜めるような形でも運べるタイプなのか聞いておきたいです。 そうですね。ただ新馬も一歩目は遅かったものの二の脚はつきましたし、新馬の時より馬が前向きになっているので、たぶん前あたりで競馬していると思います。 ――舞台は新潟の外回り1600m、長い直線となります。前走の小倉とはコース形態も変わってきますね。 外回りになるので、なるべくエンジンが早く掛かってほしいですが、切れる脚は使える子だと思っています。新馬の時も一週前追い切りには乗せていただいていて、今回の追い切りではその時よりも最後直線向いて反応できていました。外回りでも問題なさそうです。 ――重賞挑戦の前に、改めてこの馬のセールスポイントを伺わせてください。 すごく前進気勢も旺盛で、前向きな女の子です。まだ2歳の女の子らしいところは残っていますが、本当に真面目な子で一生懸命走ってくれるので、そこを応援していただければなと思います！ ――ジョッキーが自分が名づけた馬で勝った例はありますが、重賞を勝ったケースは聞いたことがありません。歴史を作りたいですね。 そうですね、頑張ります！ ●レース前に飛びかう掛け声！永島まなみ騎手コラムの続きは下部関連記事から！