国内初、黒トリュフ人工栽培 岐阜県研究所、商品目指す
岐阜県森林研究所(同県美濃市)と森林総合研究所(茨城県つくば市)は、高級キノコの黒トリュフの人工栽培に国内で初めて成功したと発表した。担当者は「短期間で安定的に栽培できる技術を確立したい」と話し、商品として国内で流通させることを目指す。 森林研究所の水谷和人主任専門研究員によると、トリュフは生きた樹木の根に共生して養分を取り入れる「菌根菌」の仲間で、マツタケと同様に人工栽培が難しいとされてきた。国内で流通するトリュフは欧州や中国などからの輸入品だ。 2016年、国内で自生している黒トリュフ「アジアクロセイヨウショウロ」の菌をコナラの苗木の根に付け、岐阜県内の試験地に植えた。