「早く次の知事候補を」「解散は大義がない」「議会として非常に重い決断」兵庫・斎藤知事への不信任決議案可決で様々な反応 斎藤知事は辞職か解散か明言せず
兵庫県の斎藤元彦知事に対する不信任決議案が、全議員が賛成する形で「可決」されました。可決の瞬間も斎藤知事の表情は変わることはありませんでした。決断を迫られる斎藤知事。10日以内に議会を解散するか、自ら辞職するか、また、10日を過ぎて今月30日付で失職するか。
兵庫県議会の議長は…
浜田知昭 議長 「議会として非常に重い決断をした。しっかりと受け止めていただきたい。知事も兵庫県に対して愛着を持っている。県民の想いをしっかり受け止めて、職員の想いもそうだと思うが、受け止めて判断してほしい」
県議会の議員の反応は…
◆自民・北野実幹事長 「本来は自らの意思で辞職をしてほしかった。(議会)解散は大義がないし、考えられない。県民から負託をうけた(議員)86人の総意。できるだけ早く次の知事候補をしっかりと見つけて、県政を安定・正常化して県民に不安をあたえない県政を作ることが一番」 ◆維新・岸口実団長 「推薦をして選挙を戦い抜いたので、個人的には本当に残念で寂しい思い。ただ、知事になった以上、今回の政治的な責任は看過できない。県民の生活にも影響が出るレベルまでに来てるので、議会としての対応をした」 ◆無所属・丸尾牧県議 「大きなひとつのステップを踏めてほっとしている。ただ今後どう知事が対応するかはまだわかりませんし、様々な議員の意見を受けて彼がどれだけのことを受け止めてくれるのか」
県民の声は・・・
兵庫県民 「あの状況からすると議会解散させるんちゃいますかね。本当は知事に辞めてほしいけど、たぶん辞めないと思うんで」 「議会解散となると他の議員さんたちにも迷惑がかかるっていううか、それやったら静かに一人で責任を取っていただいた方がきれいな形じゃないのかなとは思う」
斎藤知事 失職か解散か明言せず
斎藤知事は、不信任決議案の可決を受け、今の状況を招いているのは自分の責任だと認めた上で、「結果責任は重いと考える」と語りました。また、86人の議員に対して感謝の気持ちを述べました。一方で、いつのタイミングででどのような判断をするかについては「今、可決されたところなのでしっかり考えたい」として明言はしませんでした。