【地方移住STORY】広島カープ愛で移住!移住前にやったことは?
キャリアや人生を見直した結果「地方移住」を決める人が増えています。自分らしいワークライフバランスを移住でかなえた女性たちの暮らしぶりをレポート。今回は、広島に移住した人材派遣 キャリアコンサルタント 板倉真弓さんにお話しを聞きました。 【写真】地方移住STORY 移住者の暮らしぶりをレポート
もっと近くで応援したい!カープ愛を単身移住の原動力に
●人材派遣 キャリアコンサルタント 板倉真弓さん(44歳) ■TOKYO →→ HIROSHIMA 16歳 神宮球場で広島カープの試合を初観戦 23歳 北海道へ移住。アルバイト中心の生活 30歳 東京へUターン移住。正社員としてIT企業に勤務 36歳【移住決意】広島へ移住 41歳 広島の人と結婚 ■板倉さんの移住ポイント ☑︎ 「1年後に移住」と目標を立てて準備 「当時の家の更新期限もあり、翌シーズン終盤には広島移住の計画で、貯金や家探しを開始。その結果、’16年の25年ぶり7度目のリーグ優勝のパレードは現地で祝えました」 ☑︎ 居住地としての広島を知るために行動 「片道の交通費を自治体が負担してくれる『片道交通費支援制度』を使い市内を“住む目線”で視察。広島にゆかりのある人たちの飲み会にも参加し生活イメージを深めました」
“好き”を突き詰めたらパートナーにも出会えて幸せに満ちた毎日に
高校生で広島東洋カープのファンになった東京出身の板倉さん。 「30代になってからは試合のために遠征して応援を満喫していました。そんな2015年10月、シーズン最終戦をテレビで観戦。試合に敗れ、クライマックスシリーズ進出を逃したときに悔しさで号泣、カープへの愛が最高潮に。『カープが近づいてくれないのなら、自分が近づこう』と思い立ち、移住を決意。まずは情報収集のために、有楽町にある『ふるさと回帰支援センター』へ。相談員の方に、移住の先輩に出会える集まりの存在や、片道交通費支援制度を紹介され、観光ではなく、暮らす視点で広島を見ることを始めました」 そうして、広島の風土や生活について具体的にイメージをふくらませると同時に、転職活動も開始。 「試合観戦の予定を確保できるよう土日休みで、平日は18時には終業でき、かつ球場に近い地元企業をハローワークで探しました。希望に合う事務職に就けました」 41歳のときには、市内でレストランを営む地元出身の男性と結婚。 「移住の取材を受けたときに、連れて行ってもらったのが夫のお店で。勤務先に近かったので定期的に通うようになり、今に至ります。もちろん二人で試合観戦に行くことも。カープがつないでくれた縁には感謝しています!」 カープ愛で移住した広島市は、暮らしやすさも抜群だという。 「コンパクトな町で、病院や役所も近距離にあり、少し足を延ばせば、海も里山もあり、野菜もお米も絶品。カープ仲間も増え、試合のチケットは東京にいたときよりも断然入手しやすいです(笑)。移住して、本当に幸せです」 取材・原文/海渡理恵 ※BAILA2024年4月号掲載