<速報>阪神掛布2軍が巨人マイコラスを攻略!
阪神ー巨人の2軍の交流戦が11日、甲子園球場で行われ、巨人の先発、マイルズ・マイコラス(27)を攻略、4点を奪って1軍復帰の足を引っ張った。 阪神は立ち上がりを攻めて一死一塁からネルソン・ペレス(28)がレフトフェンスをギリギリに越える先制の2ラン。「初球から積極的にいこうと思っていた。そこにストライクがきたからね」と、昨年、13勝を記録したエース級を叩いてニンマリだ。 二回にも、腰痛から復活した上本博紀(29)がど真ん中のストレートを左中間スタンドにまで運んで追加点。「ほぼ真ん中。しっかり調整して早く1軍に呼ばれるようにしたい」と浮かれることなく厳しい表情。 4回にも二死から上本が四球を選び、続くルーキーの板山祐太郎(22)が「追い込まれていたので逆方向を意識していた」と、カーブをうまく捉えて左中間超えにタイムリースリーベース。上本が返り4点目を奪ってゲームの主導権を握った。 右肩を痛めて開幕前から戦線を離脱していたマイコラスは、これがファームで2度目の登板。5回を投げて4安打4失点。細かいコントロールはまだないが、ストレートは、140キロ中盤を越えていて、球威は戻ってきていた。阪神打線が一発攻勢で沈めたが、1軍昇格は目前だろう。 一方、阪神の先発、秋山拓巳(25)は、立ち上がりに新外国人のホセ・ガルシア(23)、岡本和真(20)を連続三振。毎回、走者を出しながらも要所でギアを入れる。4回には二死一塁から藤村大介(26)にライト線を破るツーベースを浴びて二死二、三塁とされたが、鬼屋敷正人(25)をセンターフライに打ち取りピンチを脱した。5回には、一死一塁から植田海(20)のファインプレーにも助けられ併殺打。予定していた責任イニングの最後となった6回には、ガルシア、岡本、堂上剛裕(31)を圧巻の三者連続三振。1軍経験もある巨人2軍のクリーンナップ相手に1軍再昇格を強烈にアピールした。秋山は、角度のあるストレートを軸に6回を投げて5安打8奪三振無失点にまとめた。 「しっかりと投げないとチャンスをもらえないですから。必死です。マイコラスは、意識せず、自分のピッチングできるように、球威がないので、いろんな球を使いました。手ごたえはありました」 試合後は、ヒーローインタビューに呼ばれた。 7回は、右肩を痛めていたマルコス・マテオ(32)が復帰登板。ストレートは、まだ最速145キロで、上本の守備の乱れなども手伝って、二死二、三塁のピンチを背負うが、1番バッターのルーキー、山本泰寛(22)を得意のスライダーで三振に斬って取った。ボールのキレとスピードを見る限り、まだ調整登板が必要で、即一軍昇格とはいかないピッチング内容だった。 阪神は7回に練習生から支配下登録されたばかりの新外国人左腕のガブリエル・ガルシア(27)を攻めて一死満塁から中谷将大(23)が変化球をとらえて三遊間に2点タイムリー。6-0とリードを広げた。 8回からバトンを受けた左腕の筒井和也(34)は二死から岡本に一発を浴びたが、9回をベテランの福原忍(39)へとつなぎ、福原は3人で抑え大量リードを守った。ファームの試合にもかかわらず、約7000人のファンが甲子園につめかけてジェット風船まで飛んだ“伝統の一戦”の緒戦を白星で飾った。