米国株式市場=ほぼ横ばい、序盤の高値から失速 ダウ11日ぶり小反発
Chuck Mikolajczak [ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場はほぼ横ばいで取引を終えた。当初は米連邦準備理事会(FRB)が来年の利下げ回数の見通しを引き下げ、インフレ予想を引き上げたことを受けた前日の大幅安から反発して推移したが、終盤にかけて失速した。 ダウ工業株30種は小幅ながら11営業日ぶりに反発。前日まで10営業日連続で下げ、1974年以来最長の続落を記録していた。 19日発表の経済指標は新規失業保険申請件数が予想以上に減少したほか、第3・四半期の国内総生産(GDP)確報値が年率換算で前期比3.1%増と、改定値の2.8%から上方改定され、FRBの見解を裏付ける形となった。 インガルス&スナイダーのシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「(FRBは)インフレ鈍化が続かなければ金利が低下し続けることはないというメッセージを明確にした。インフレ率はここにきてやや上昇しており、FRBにとって懸念材料だ」と指摘。その上で、市場は前日の急落を受けて神経質になっていると述べた。 市場は現在、来年半ばまでに25ベーシスポイント(bp)の利下げを1回予想し、来年末までに見込む利下げ回数は2回未満と、先週時点の3回から減少した。 最新の経済指標を受けて長期金利は上昇し、指標10年債利回りは一時4.594%と約7カ月ぶり高水準に達した。 前日の取引でダウとS&P総合500種は8月上旬以来、ナスダック総合は7月以来の大幅な下落率を記録した。それでも年初来ではS&P500が23%、ダウが12%超、ナスダックは29%、それぞれ上昇している。 この日は銀行株が0.3%上昇。 金利上昇で収益性が改善するとの見方に加え、トランプ次期政権で規制緩和が進むとの期待がある。 個別銘柄では半導体大手マイクロン・テクノロジーが16.2%急落。前日発表した第2・四半期(2024年12月―25年2月)の業績見通しが市場予想を下回った。フィラデルフィア半導体指数は1.6%安。 住宅建設のレナーも5.2%下落。第4・四半期決算が予想を下回ったことを嫌気した。 ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.18対1の比率で上回った。ナスダックでも1.3対1で値下がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は約163億3000万株。直近20営業日の平均は145億2000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 42342. +15. +0.0 42464. 42787. 42334. 24 37 4 13 85 13 前営業日終値 42326. 87 ナスダック総合 19372. -19. -0.1 19565. 19623. 19357. 77 93 0 66 02 76 前営業日終値 19392. 69 S&P総合500 5867.0 -5.0 -0.0 5912.7 5935.5 5866.0 種 8 8 9 1 2 7 前営業日終値 5872.1 6 ダウ輸送株20種 15859. -90. -0.5 45 28 7 ダウ公共株15種 971.56 +6.5 +0.6 2 8 フィラデルフィア 4893.4 -77. -1.5 半導体 7 51 6 VIX指数 24.09 -3.5 -12. 3 78 S&P一般消費財 1868.2 +1.4 +0.0 8 4 8 S&P素材 529.93 -5.7 -1.0 6 7 S&P工業 1115.6 -1.1 -0.1 0 7 0 S&P主要消費財 864.62 -6.4 -0.7 1 4 S&P金融 793.27 +3.1 +0.4 8 0 S&P不動産 249.72 -4.3 -1.6 0 9 S&Pエネルギー 633.35 -6.3 -0.9 1 9 S&Pヘルスケア 1583.8 -11. -0.7 5 72 3 S&P通信サービ 342.88 -0.3 -0.1 ス 6 1 S&P情報技術 4599.0 +8.7 +0.1 3 3 9 S&P公益事業 379.63 +1.8 +0.4 2 8 NYSE出来高 13.00億 株 シカゴ日経先物3 ドル建て 3912 + 40 大阪比 月限 0 シカゴ日経先物3 円建て 3902 - 60 大阪比 月限 0