八戸港(青森県)に今季最多505トンのサバ水揚げ 「これほどの量は久しぶり」関係者喜ぶ
青森県八戸市の八戸港第1魚市場に30日、青森・岩手県境沖で操業した県外の大中型巻き網船3隻が、今季最多となるサバ計505トンを水揚げした。市場関係者は「これほどまとまった量が揚がるのは久しぶり」と喜びの声を上げている。 水揚げしたのは福島県いわき市の「第28共徳丸」と茨城県北茨城市の「第36大濱丸」、静岡県沼津市の「第38浜平丸」の運搬船3隻。 現在、付近の海域では4カ統が操業している。今回水揚げしたサバは、29日午後7時ごろから30日明け方にかけて漁獲された。魚体は250~300グラムが主体で少し小ぶり。脂乗りもそれほどないが、供給不足の影響で10キロ当たり860~1900円と、比較的高値で取引された。主に缶詰に加工される見込み。 八戸市の卸売業・八戸魚市場(うおいちば)の深川正人取締役市場部長は「魚体としてはまだまだだが、こうして多くのサバが水揚げされることはうれしい。これからに期待を持てる。また、北海道東沖のマイワシ漁が今月末で終わるので、これから船団がどう動くか見守りたい」と話した。