米特使、イスラエル・ヒズボラ紛争の「恒久的終結へ努力」
[ベイルート 21日 ロイター] - 米ホワイトハウスの特使エイモス・ホクスタイン氏は21日、訪問先のベイルートで、米政府はイスラエルとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラの紛争を恒久的に終結させるための方策に取り組んでいるとし、単に過去の国連決議にコミットするだけでは不十分だと述べた。 2006年にイスラエルとヒズボラの前回の戦闘を終結させた国連決議1701号は、レバノン南部から同国軍以外の戦闘員や武器を排除することを求めている。 だが、ヒズボラは同地域で活動を継続し、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を受け、ハマスへの連帯を示すためイスラエル北部にミサイル攻撃を開始。イスラエルは先月、ヒズボラへの大規模攻撃に乗り出した。 ホクスタイン氏は記者会見で「双方が1701号の履行を表明するだけでは不十分だ」とし、同決議が「公正かつ正確、透明」な形で確実に実施されるよう追加措置が必要だと強調。 「この紛争に永久に終止符を打つ解決策に至るため、レバノン政府、レバノン国家、イスラエル政府と協力している」と述べた。 ヒズボラに近く、紛争終結に向けて外交努力を続けてきたレバノン国会議長と「非常に建設的」な会談をしたとも語った。