阪神藤川球児監督（2024年12月撮影）

　阪神藤川球児監督（44）が24日、阪神で相次いでいる選手の将来的なメジャー移籍志望について、自身の見解を明らかにした。 　藤川監督　彼らはアスリートだから、どんどん高い目標をつくらないと伸びていけない。『まだまだ早い』と思う方もいるかもしれないが、才木も佐藤輝もポスティングを利用したい期日は伝えていない。チャレンジをすることが日々の努力に変わると思う。その発想自体は大事なこと。彼らの気持ちは間違っていない。理解できます。メジャーに行くぐらいの努力をします、という表れだと思う。 　20日に才木が、前日23日に佐藤輝が契約更改の場で球団に初めてメジャー移籍願望を伝えた。森下も公言する。監督は、球団と駆け引きしているわけではないと断言し、優勝、日本一と口にしていることも「偽りではない」と代弁した。 　海外FA権取得までは年数を要し、早期渡米にはポスティング制の利用が現実的だ。十分な実績がない選手のポスティング利用には、否定的な声が上がる現実もある。阪神は過去に井川慶、藤浪晋太郎、今オフの青柳晃洋にポスティングを認めてきた。「基本は認めない」方針だが、実際には複合的に勘案する。嶌村球団本部長は23日に「そういう気持ちは当然出てくる。意気込みはスキルの上達にもつながる」と監督同様の意見を語っていた。 　藤川監督　私はポスティングのことをイエスもノーも言えない。球団経営の中で判断することだから。ただ監督としては、選手のモチベーション向上は大切だと考える。彼らは来季も（阪神で）全力でやる。全選手が言動に責任を持ち、チームに最大の貢献をしてくれることを願います。 　大きな希望を口にした選手には、責任や重圧がのしかかる。FAでメジャー移籍した経験がある藤川監督は、選手の心意気を歓迎している。