【解説】“20年以上前の地震”影響も? 伊豆諸島で地震40回以上 携帯したい“防災グッズ”とは
日テレNEWS
22日、震度5弱の地震があった伊豆諸島では、23日も地震が続いていて、これまでに40回以上、発生しています。 ◇なぜこんなに続く? ◇“20年以上前”の地震が… ◇“持ち歩ける”備え 以上の3点について詳しくお伝えします。
■子どもの頭に座布団を…東京・利島村で震度5弱
22日午後4時42分ごろ、東京の伊豆諸島・利島村で震度5弱を観測する強い地震がありました。土産物店では大きな被害はなかったものの、子どもの頭に座布団をのせて守るなど、不安を感じる揺れだったと話しています。気象庁によると、震源は新島・神津島近海、深さは11キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.3と推定されています。 今回、大きな被害はありませんでしたが、この地域では、実は22日の午前中から地震が相次いでいて、震度1以上の揺れを観測する地震が、23日午後4時すぎまでに44回発生しています。 この中には、22日夕方の震度5弱の地震と、23日の午前4時半すぎにもあった震度3の地震も含まれています。気象庁は「当分の間、強い揺れを伴う地震に注意してほしい」と呼びかけています。
■噴火につながる可能性は… “火山と地震”密接に関係
今回の地震について、名古屋大学大学院・地震火山研究センターの山岡耕春教授に話を聞きました。そもそも、伊豆半島・伊豆諸島は火山活動や地殻変動が活発なエリアで、その中でも今回、地震が起きた新島・神津島近海は比較的、地殻のずれや変形が集中している箇所にあたると考えられています。つまり、地震が起きやすいエリアです。 その上で、「今回の地震は2000年に起きた“三宅島の噴火”と、マグマの地下の移動に伴う“大きな地震”の影響が、20年以上たった今も残っていて、今回の地震につながった可能性がある」と山岡教授は指摘しています。
2000年7月1日、神津島で震度6弱の激しい揺れを観測する地震が発生しました。この地震では崖崩れが発生し、死者も出ています。その後、7月30日には三宅島で震度6弱を観測する地震が発生しました。同じ頃、三宅島では小規模な火山の噴火が見られるようになり、その年の8月18日には大規模な噴火が発生しました。