北陸新幹線、4本立ち往生 最大12時間、乗客の疲労濃く
能登半島地震で北陸新幹線は、富山―金沢間で4本の列車が駅間に止まり、車内に乗客ら計約1400人が取り残された。JR西日本は、飲料水や携帯食を車内で配布。線路の安全を確認し、発生から約11時間後の2日午前3時ごろから順次移動させ、午前4時過ぎまでに全列車が金沢駅や富山駅に到着した。列車はそのまま滞在できる「ホテル」として開放。乗客には疲労が色濃くにじんだ。 仕事で金沢市から仙台市に向かう途中だった千葉市の会社員浅井直樹さん(49)によると、金沢駅を出発して10分ほどたったころ、揺れに遭い、緊急停車した。「新幹線が再開すれば、金沢に戻る予定だ」と疲れた様子で語った。