兵庫・斎藤前知事が再選 一夜明け意気込み「コミュニケーションしながら」
日テレNEWS NNN
17日に投開票が行われた兵庫県知事選挙は、議会で全会一致での不信任を受け、出直し出馬した斎藤前知事が再選を果たしました。 斎藤氏の再選から一夜明け、兵庫県庁では文書問題を調査する「百条委員会」が午後5時前から行われる予定です。一方で、今後開かれる県議会では、再選した斎藤氏に対し議会側がどう出るのかについて注目されています。 斎藤前知事の失職に伴う兵庫県知事選挙は、過去最多の7人が立候補し、斎藤氏が2位の前尼崎市長の稲村氏に13万票の差をつけて勝利しました。一夜明け、斎藤氏は昼すぎから改めて会見を行い、厳しかった選挙戦を振り返ると同時に、改めて知事としての2期目の県政への意気込みを語りました。 斎藤元彦前知事 「当選するという結果が現実として訪れるというのは正直、選挙戦が始まった当初はなかなか想像ができない、厳しい1人からのスタートでした。県議会と県職員の皆さんとの関係をもう一度しっかり前に進めていくことがすごく大事だと思います。(議会や職員らと)議論しながらコミュニケーションをしながらやっていければ、きちっとできると思います」 一方、投票率は「55.65%」と、前回の選挙より14ポイント以上上昇し、有権者の関心の高さが際立つ結果となりました。 有権者 「良かったなと思います。思っていた感情が180度変わってしまった」「(SNSを)見ましたね、さすがに。選挙って気持ちいいなと」「びっくりしました。私は(斎藤氏は)違うのかなと思っていた」「当選されてどういう兵庫県をつくってくれるのかを楽しみにしています」 斎藤氏は19日に当選証書を受け取り、2期目をスタートさせます。当面は、自らへの告発文をめぐる対応について議会側と調整が続くものとみられますが、一方で議会側がどのようなスタンスで臨むのかが焦点となりそうです。 ――斎藤氏の勝因はどこにありますか SNSなどのネットでの強力な支援が最大の勝因となりました。発信力のあるNHK党の立花氏が斎藤氏の支援を打ち出したことなどを発端に、斎藤氏への支援の輪が加速度的に広がったことが、大接戦での勝利につながったとみられます。選挙戦の中盤までは2位の稲村氏との接戦が予想されていましたが、終盤に入って一気に勢いをつけ逆転した形となりました。 ――今後の県議会との関係はどうなりますか 百条委員会での調査の推移を見守りながらとなりますが、まずは来年度予算を決める「2月議会」で、知事としての手腕が問われることになります。そこで、前回「全会一致での不信任」を突き付けた議会側が、今回の民意を受けてどのような対応をとるのか。今回の選挙結果が兵庫県政にもたらす“変化”は非常に大きいと感じます。