学マス「仮装狂騒曲」がすごい 小鹿なお、山本希望、紡木吏佐……声優陣が挑むラップスキルの新境地
大橋彩香、東山奈央、芹澤優、峯田茉優のラップにも注目
アーティスト活動を行っている女性声優についても紹介したい。まずは前述した紡木のようにミクスチャーロックを多数歌唱しているうちのひとりとして、大橋彩香を挙げたい。「Be My Friend!!!」に代表されるようなハードなナンバーを力強く歌う一方で、「にゃんだーわんだーデイズ」ではキュートさを前面に出したメロラップも披露。さらには“大橋彩香 a.k.a HASSY”としてリリースした「#HASHTAG ME」では本格的なラップもスタイリッシュに歌いこなしてみせた彼女は、今後も硬軟さまざまな曲で多彩な表現を届けてくれるはずだ。 また、約1年前に「Shut Out My Lie」をリリースした東山奈央も、押さえておきたい存在のひとり。本格的なラップにはこの曲が初挑戦(※1)とのことではあったが、ダークさとオリエンタルさを両立させたトラップを、クールな空気感をベースにしながらも時折艶っぽさも滲ませつつ見事に表現。こちらも今後のリリースへの期待が膨らむのと同時に、ダンスにも定評のある彼女ならではのライブでのパフォーマンスにも注目したいところだ。 その他にも新曲「ROCK ME KISS ME feat. MOTSU」の中で、凛としながらもアタック強めのアプローチでMOTSUとのラップバトルを繰り広げている芹澤優や、昨年リリースのミニアルバム『WHO ARE ME?』のタイトルチューン「WHO ARE ME?」では感情をガッと乗せたラップを披露し、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の八宮めぐるとして歌った「GOTCHA」ではクールにキメる峯田茉優など、さらなる表現の深まりを予感させる声優もまだまだ存在している。声優ならではのバラエティ豊かな表現を取り入れたラップ曲は、これからも私たちを楽しませ続けてくれることだろう。 ※1:https://x.com/naobou_official/status/1725469328693449110
須永兼次