うまくいかない「頑張る子育て」を好転させる画期的な方法 子どもが「よい方向」に進まないのはなぜなのか
(1)イヤイヤと言うときと言わないときの違いを観察してみる (2)日々どのように変化していくか観察してみる つまり、「観察する」がキーワードになります。観察しているとき人は感情が出てきにくいものです。さらに観察したことを日記に記したり、ブログに書いたり、またはパートナーとシュアするなどアウトプットしていきます。すると1年経って見返すと、随分と子どもが成長したことも確認できます。 発明、発見とは人々が困っていることから生まれることが多いと言います。それと同じで、子育てで困ったら、そこから発見をしてみるのです。
例えば、子どもが頻繁に反抗するのであれば、その共通点を考えてみます。すると、あるパターンがあることがわかります。例えば、「子どもが反抗する前に必ず親が余計な一言を言っている」などです。それであればその一言をなくせば、子どもの反抗は減るはずです。このように観察することによって、ある種の“楽しみ”に振り替えることができるのです。 「苦しい頑張り」は力が入り、視野が狭くなります。すると観察ができません。自分が、頑張りそうになったら、「ちょっと待って。観察、観察」「どうやったらこれが楽しめるかな?」と言葉にしてみてください。すると視点が一気に変わり、楽しさがじわじわと出てくると思います。
子育ては本当に大変な一大“事業”だと思います。しかし、ちょっとした心がけ次第で、楽しさへと180度ひっくり返すこともできます。 「子どもをよくしようと頑張るのではなく、どうやったら今を楽しめるかを考える」をぜひ試してみてください。
石田 勝紀 :教育デザインラボ代表理事、教育評論家