「えっ…!」この道「ウインカー」出す? 出さない? 真っ直ぐも行ける「道なりカーブ」どうする!? 「正解」の曲がり方とは
側道から本線へ合流するシーンは「迷いがち」
続いて次の事例を紹介します。 自車が側道から本線へ斜めに合流しようとする場合も、ウインカーをどちらに出して良いか迷うシーンです。
●合流する本線へ側道から「斜め合流」する場合 例えば、高速道路の本線に合流する場合は「右ウインカー」が正解です。これを間違う人はほとんどいないでしょう。 問題は、本線へ右斜めに接続する側道が、接続部で「一時停止」となっている場合です。 右側の本線に合流するような形ですが、これは「丁字交差点」と同じとなり、ウインカーは「左」が正しいです。 ハンドルは右に曲げつつ、ウインカーは逆に左方向に出す格好になります。 このようにウインカーを右・左どちらに出すのかは、「合流」か「交差点」が分岐点となります。 側道から本線へ合流する接続部分に、本線に沿って破線がある場合は「合流」。 ウインカーはハンドル操作と同じ方向に出すことになります。 逆に、本線に沿う破線がない場合(多くは一時停止となっています)、ハンドル操作に反して「左」となります。
●高速の本線合流手前に「一時停止」がある場合 最後に、やや特殊な例を紹介します。 例えば、都市高速のパーキングエリアから本線へ合流する際に見られるものです。 狭く短い合流レーンの手前に「一時停止」があり、その先は他の高速道路の合流と同様に、本線に沿う破線を超えていきます。 こうしたケースの正解は「右ウインカー」です。 おそらく本線流入時の速度抑制などを狙って、一時停止を設置したものと思われます。 都市部に多い狭い区間のため加速車線が短いことが多く、さらに本線が急なカーブを伴っているケースも見られるので、合流には十分に注意しましょう。 ※ ※ ※ ウインカーは、出すタイミングにも十分に注意しましょう。 交差点を曲がりはじめてからようやくウインカーを出し始めたりと、雑な点灯をするケースも散見されますが、これも重大なルール違反で、大きな事故を誘発しかねません。 右左折では交差点の30m手前から、合流は3秒前と法規で定められています。 ウインカーは、他のクルマや歩行者などに知らせるための表示であるという「原則」をけっして忘れないよう、改めて心がけましょう。
佐藤 亨