給与をアプリで「デジタル払い」、ペイペイが本格提供スタート…サカイ引越センターなど一般企業に
スマートフォン決済最大手のPayPay(ペイペイ)は5日、給与を決済アプリなどで受け取れる「デジタル払い」のサービスを一般企業に提供し始めた。これまでは親会社ソフトバンクグループの関連企業の従業員に限って提供していたが、対象を広げる。
ペイペイのアプリには5日、「給与受取」の項目が追加された。引っ越し大手のサカイ引越センター、ガス大手の日本瓦斯などがサービスを利用する。
給与のデジタル払いは、希望した従業員のアプリに残高100万円を上限に給与を払い込める制度だ。デジタル払いを導入するには雇用主の企業が労使協定を結ぶ必要がある。
ペイペイは8月、初の取り扱い事業者として厚生労働省の指定を受け、グループ企業にサービスを提供していた。「auペイ」を運営するKDDIや「楽天ペイ」の楽天グループなども参入に向けて同省に申請している。