俳優・間宮祥太朗さん インタビュー あふれる情熱と俯瞰力が導く場所
寝る間も惜しんで作品に取り組む 「こだわりたい」と思う
ーー今のお話にもありましたが、間宮さんは自分ひとりがどう見えるかではなく、作品全体を俯瞰し、クオリティを上げようという意識が強いのだと思いました。 間宮 そうですね。こうやってフィクションの世界をみんなで集まって一生懸命頑張って撮って。作品によっては寝る間も惜しんで……。そんなふうに、ある意味命を削って作っているエンターテインメントの中身は「こだわりたい」とは思いますね。 ーー間宮さんがそのあたりを含め、監督やスタッフと積極的にコミュニケーションを取っているからか、間宮さんが関わる作品は現場の雰囲気も活性化している印象があります。 間宮 監督と話すことを別にしたら、今作では西野さんの次くらいに静かだったと思いますよ(笑)。シゲがバーッと喋ってて、そのシゲが絡むのがだいたい天音と純貴。あとは中条さんが関西人ってこともあって、意外とシゲのテンションについていけるからみんなで一緒に盛り上がってるっていう。その間、僕は結構見守るポジションだったと思います。シゲは僕にも絡んでくるけど、それは天音がいない日に(笑)。 ーーちなみに、今作の共演者のみなさんと「シェアハウス」するとしたら、ご自身はどんな役割だと思いますか。 間宮 どうでしょう、天音は甘えて……なんだかんだ普通にみんながやってくれてそうです(笑)。純貴は困ってるいろいろな人を手伝ってそう。女性陣は……どうなんでしょう、わかんないな。リードするとしたら、中条さんかな(笑)? 僕は……何の役割を与えられるかによりますが、その与えられた役割をなるべく頑張りたいと思います。 質問に答える言葉の端々からも、長年「演技というもの」「芝居というもの」に真摯に向き合ってきた人ならではの信念や矜持がうかがえる間宮さん。広い視野で作品を俯瞰し、より良いものを作ろうとする強い意志と情熱は周囲の人間を巻き込み、現場をより熱く、クリエイティブなものへと導いていることでしょう。インタビュー後編では、そんな間宮さんの役者としての取り組みや共演者への思いなどを聞いています。 PROFILE 間宮祥太朗 1993年生まれ。神奈川県出身。2008年にNTVドラマ『スクラップ・ティーチャー~教師再生~』で俳優デビュー。2010年には映画界にも進出し、映画 『帝一の國』、『殺さない彼と死なない彼女』などに出演。『全員死刑』、『破戒』では主演を務めた。NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』、映画『東京リベンジャーズ』シリーズ、『ファイトソング』、 『真夏のシンデレラ』など多くの作品に参加する一方、舞台やバラエティ、CMなどでも活躍中。主演した『ナンバMG5』でエランドール賞新人賞を受賞した。