ヤクルト・高津臣吾監督、若手選手に注文「がむしゃらさは大事。もっともっとやることはたくさんあるのかなと」
ヤクルト・高津臣吾監督(55)が19日、宮崎県で行われている「みやざきフェニックス・リーグ」の視察を終えた。この日は、予定されていた韓国・サムスン戦(西都)がグラウンドコンディション不良のため中止。室内練習場での練習をチェックした。 「本当に来て良かったなと思います。2試合と練習だけでしたけど、自分の目で見て確かめて、会話して、というのはすごく大事だなと思いましたね」 フェニックス・リーグに参加しているメンバーは、若手が中心。奥川や丸山和、岩田、武岡ら今季1軍を経験した選手もいるが、育成選手を含めて2軍で過ごした選手が大半だ。 リーグ5位に終わった今季、多くの課題が出たが、一つが戦力の差。小川や中村、山田、サンタナ、塩見ら主力選手に故障者が続出した中で、1軍で活躍を続けるような選手が台頭しなかった。巻き返しに向けて、戦力の差を少しでも埋めていくことは必要不可欠。高津監督は若手選手に、技術アップはもちろんのこと、がむしゃらさを求めた。 「がむしゃらさは大事だね。泥んこになって、たくさん打って投げて、走ってというところでいろいろな技術を身に着けていくのは大事だと思う。『はい上がってやるぞ』とか、『周りを蹴落としてでも』という意気込みはもう少し欲しい。のんびりしている人はのんびりしているので。実力の世界なので、それで力がつけば構わないんですけど、もっともっとやることはたくさんあるのかなと」 2022年には、春季キャンプで急きょ1軍に抜擢された正遊撃手として長岡がブレーク。ゴールデングラブ賞を受賞し、リーグ連覇に貢献した。チャンスは決して多いわけではないが、ないわけでもない。高津監督は、さまざまな部分でのアピールを求めた。 「やっぱりいろいろなところで目に留まってほしいと思う。もちろん速い球投げると目に留まるし、遠くにボールを飛ばすと目に留まるけど、元気であったり、気持ちの面がちらっとでも目に留まれば、使ってみたいとか、(1軍に)連れていきたいと思うのが自然の流れだと思うので、そういうふうな選手に期待していますよ」 結果を出すも良し、野球に対する姿勢でアピールするも良し。11月2日に始まる松山秋季キャンプを含め、若手には目の色を変えて、取り組んでほしい。