2024年F1カナダGP日曜日 ― 今シーズン最も波乱万丈なレース
角田裕毅が大惨事寸前
残念ながら、角田裕毅にとっても悔しい結果となったカナダGP。角田裕毅は週末、非常に良いスタートを切っていたが、決勝は難しいものとなった。 スタートに苦しみ、12番手にまで順位を落とした角田。しかし、適切なタイミングでのピットストップ戦略と優れたタイヤマネジメントによって、一時はポイント獲得の軌道に乗っていた。 レースの終盤、9番手でオコンに迫っていた角田だが、ブレーキングを遅らせすぎた結果、スピンに見舞われ順位を落としてしまった。 マシンのコントロールを失った際、後続車は回避行動を取らざるを得ず、マグヌッセンは角田のマシンにぶつかりそうになった。 観客は皆、角田裕毅とマグヌッセンが大きなクラッシュを起こさなかったことは不幸中の幸いだと感じていた。
角田裕毅のコメント
「見た通りだよ。インターミディエイトを履き替えず、そのままいった。ドライに履き替えるタイミングも、チームで話し合って上手くタイミングは合わせられた。その後はかなりミスが多かった。そこが1番のネックだ」 「ブレーキングに結構苦労したんだ。ロックアップが多かった。突っ込みすぎたのもあるかもしれないけど、よくわからない」 「フリー走行から予選まで、少なくとも順位を上げることができたのは良かったが、今日は残念な結果になってしまった」 「今日は僕のミスだ。チームに申し訳ない。チームは正しい戦略の決断をしてくれたし、良い仕事をしてくれた。残念だ」 しかし、角田裕毅の不運な1日はこれで終わりではなかった。レース前の国歌斉唱に遅れたとしてスチュワードから呼び出しを受けた角田。この“遅刻”の結果、チームに1万ユーロ(約170万円)の罰金が科された。 2025年もVisa Cash App RBでの将来が確保され、自身とチームのためにさらなるポイント獲得が期待されていただけに、カナダGPは角田裕毅にとって残念な結果となってしまった。 だが、角田は気持ちを切り替え、2週間後にバルセロナで開催されるスペインGPには更に強くなって戻ってくるだろう。
デビッド・シュナイダー