「我が家の味」がなくなる? ある人は約1割 背景は?
家庭の味“なし”(50代) 「家庭の味、母に作ってもらった肉じゃが、煮物、卵焼き」 母親に作ってもらった「家庭の味」はあったといいますが、自分自身が親になって作っているかというと… 家庭の味“なし”(50代) 「特にはパッと思い浮かばないです。(家庭の味がない人が)9割、多いですよね。でも私もその中の一部なので。でも働いている人が多いとしょうがなくなってきちゃうかなとは思いますけど」 母親と同居していないため、細かく家庭の味を伝授される機会が少なかったという女性は… 家庭の味“なし”(30代) 「調べられる機会が増えてきたので、クックパッドとかインスタグラムとかで、そこを基準で調べて作ることが増えちゃったので我が家の味っていうのも減っていっているのかな。気軽にウーバーイーツとか頼めちゃったり、自炊のタイミングが減ったりとかもあるのかも」
スーパー「スズキヤ」では総菜にこだわり、冷めてもおいしいというから揚げなど、総菜の需要が増えているといいます。 スズキヤ営業統括本部 吉田徹さん 「本当は手作りが1番なのかと。(家庭の味の)代わりになれたらいいのかな」 ◇ “時短と“家庭の味”を両立する人もいます。わんぱく盛りの2人の子どもがいる岡部さん。 6歳と3歳の子どもがいる岡部さん(30代) 「子どもたちのリクエストがあり、焼き鳥を買ってきました」 手間がかかるおかずは総菜に頼ることもありますが… 6歳と3歳の子どもがいる岡部さん(30代) 「我が家の家庭の味はおみそ汁かなと思っています」 毎日つくるみそ汁にこだわっているといいます。 6歳と3歳の子どもがいる岡部さん(30代) 「私の祖父母が九州出身で、麦みそが土地のおみそなんですけど、あのホッとする感じを家庭の味としたいと思います」 “我が家の味”をきっかけに、今や全国各地のみそを集めるまでになったといいます。 6歳と3歳の子どもがいる岡部さん(30代) 「息子たちも『きょうは何のおみそ?』と聞いてくるので、日本地図を使って『場所はここだよ』とか話をしたり、おみそを通して、食事を通して、ひとつのコミュニケーションが成り立つものだと思っている」 代々受け継いだ“我が家の味”。おとなになった時、そのありがたみに気づくはずです。