スイス戦へイタリアによぎるW杯予選敗退の悪夢…伊紙がPK連続失敗ジョルジーニョに注目「ハッピーエンドにできるのか」
EURO2024(ユーロ2024)決勝トーナメント1回戦のスイス対イタリア戦が29日に迫る中、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は28日、カタール・ワールドカップ(W杯)出場を逃す要因の1つとなった悪夢を振り返った。 カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選敗退の因縁の相手スイスとの再戦へ向けて、イタリア紙は「ジョルジーニョの亡霊」を警戒している。「スイスはPKとW杯欠場の悪夢を呼び覚ます」などと綴り、「致命的なPK失敗」を振り返った。イタリアは、EURO2020を制覇したわずか2カ月の2021年秋、W杯欧州予選でスイスと敵地で対戦。「ペナルティマークで決して失敗しない彼(ジョルジーニョ)が注意を逸らし、(ヤン)ゾマーへボールを預けてしまった」ことで勝機を逃し、スコアレスドローに終わった。 「それでも取り返すチャンスはあった」はずだった。ローマでのスイスとの再戦では、1-1で迎えた90分、「決めれば出場決定を意味するPK」のチャンスが訪れた。しかしジョルジーニョが再びキッカーとなると、「おとぎ話で恐怖の場面が訪れる時のように、子どもたちは目をつむった。そして邪悪な魔女がやって来た。ボールはクロスバーを越え、W杯はテレビの中の世界となった」。 同紙は「イタリアが魔法を失った責任を全てジョルジーニョに負わせるのは簡単だが、それでもW杯出場が懸かったPKの2回中2回」で失敗したことは「痛手だ」と指摘。そんな中、「EUROの一発勝負の初戦でゾマーを擁するスイス」と再戦することは「悪夢だ。亡霊とは、突然現れるものだ」と悪夢のPKの再来を警戒した。 最後に同紙は、ジョルジーニョに関して「問題はPKだけではないが、(ロベルト)マンチーニと同様に、(ルチアーノ)スパレッティは、拷問を受けない限り、ジョルジーニョを外さないのだろうか。再びハッピーエンドを綴ることはできるのだろうか」と述べている。