なぜ阪神は横浜DeNAエース東の「32試合連続QS神話」をストップできたのか…連続バスターの岡田マジックと“初球打ち”駆け引き
「フライが上がった瞬間に“ホームに絶対還ってくる”と思ったので、とりあえず大山さんの胸をめがけて全力で放った」 森下の説明通り、後ろから大きく走り込んで反動をつけた送球でもなかった。カットマンの大山にできるだけ速く正確に返そうと心掛けたクイックスローがそのまま“レーザービーム”となったのである。岡田監督が就任と同時に徹底したのが、外野手のカットマンまでの正確で速い中継プレー。その“究極形”だったのだろう。 岡田監督も「(あのプレーは)大きかった」と絶賛。 梅野も「この勝ちは、あのスローで決まったぐらいの流れ。自分自身も感動する位のレベルのみんなの必死な姿がこうやって勝ちにつながるんだなと感じた」と森下を持ち上げた。 この日は、6度先頭打者を出したが、4度のダブルプレーでピンチを脱した。投打の歯車もうまく回り始めてきた。横浜DeNAとは、まだ6試合を残す。残り15試合でミラクルを起こすためには、横浜DeNAとの戦いが重要なポイントになってくる。 その中で相手のエース東を攻略し、“ハマキラー”の青柳に4月19日の中日戦以来となる今季2勝目をつけた意味は大きい。そして甲子園での横浜DeNA、広島、ヤクルトと続く“勝負の7連戦”の初戦を取った。 森下がお立ち台でファンに約束した。 「やっぱり勝つしかない。甲子園でホームの球場で7連戦できるという強みを前面に出して7連勝したいなと思います」 今日の先発は今季負けが先行している村上とジャクソンのマッチアップ。負けられない戦いの中で阪神が昨年“アレ”を成し遂げたチームに戻りつつある。
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